人気トレーナーのサム・ウッドは、オンライントレーニング・栄養管理プログラムの運営や、オーストラリア最大のパーソナルトレーニングジム『The Woodshed』の創設者として、フィットネス業界を牽引している。そんな彼が愛のムチを振るう。
「パーソナルトレーナーとして僕は、協力的で思いやりのある包括的なアプローチを間違いなく好む。だけど、自分のクライアントを本気にさせるには、ちょっとした愛のムチが必要なこともある。
今のあなたが健康とフィットネスの現実から逃げようとしているなら、潔く立ち向かうとき。変化への第一歩は、それに気付くこと。そして以下の真実が、結果を出すための後押しになりますように」（サム）
1．体重やサイズにとらわれていても、本当に幸せなボディメイクは実現しない
「幸せとは、体重計の数字でも服のサイズでもない。誰だって自分にないものが欲しくなるし、小さな不安があるものだけど、それを理由に幸せを失ってはいけない。身体的な健康と精神的な健康は密接に関係しているはずだから、僕たちが心から幸せになれるのは両方ともヘルシーなとき」
2．運動は罰ではなく特権である。前向きに取り組むことでダイエットも継続できる
「僕の好きな格言のひとつに、こんなものがある。『自分の体が大嫌いだからではなく、自分の体が大好きだからという理由で運動しなさい』。筋肉や関節が強くなるからトレーニングをする。心臓に良いから筋トレする。総体的な健康に良いから体を動かす。前向きな理由で運動しよう」
3．食生活の悪さは運動でカバーできない。美ボディを手に入れるならトレーニングと食事、両方からアプローチ
「どんなに体を動かしても、不適切な物を不適切な量で食べていたら望み通りの結果は出ない。金曜の夜に食べた余分なピザのカロリーを消費するのに必要な運動量を教えると、大抵みんなその場で凍り付く。摂取したものは消費しなければいけないことを忘れずに。トレーニングと栄養価の高い食事が連携してこそ、体重を減らしたり維持したりできる」
4．トレーニングひとつで、座りっぱなしのライフスタイルを帳消しにはできない
「45分の筋トレを一度したところで、1日中座って過ごした時間をなかったことにはできない。長時間座りっぱなしでいると、肥満をはじめとする数々の生活習慣病リスクが高まるだけでなく、心身の健康状態も悪化する」
5．ダイエットのやり方に手っ取り早い方法なんて存在しない
「ダイエットは一直線には進まない。絶えず学んで適応しているうちに、次第と最もハッピーでヘルシーな自分になっていくもの。一晩では変わらない。軌道から外れても必ず戻る。そのたびにゴールに一歩近づく。生きて、学んで、続けることで来る日も来る日も前進するんだ」
6．部分痩せは不可能。ボディメイクするならまずは全体から攻める
「誰にでも特に変えたい部位はあるけど、特定のエリアだけ早めに脂肪を燃やすことはできない。経験から言って、脂肪とは一番残しておきたい場所から減っていくもの。全体的な体重を着実に減らし、目標に近づいてきたら、特定の部位に狙いを定めたトレーニングをすればいい」
「僕は、クライアントを心から愛するフィットネスガイ。その愛をムチにするべきタイミングを知っているから、クライアントが理解を深め、頑張り、自分の能力を信じるきっかけになる変化を起こす手助けができるんだ」
※筆者のサム・ウッドは、オンライントレーニング・栄養管理プログラム『28 by Sam Wood』およびオーストラリア最大のパーソナルトレーニングジム『The Woodshed』の創設者として、フィットネス業界を牽引している。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Sam Wood Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images
