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はじめてのママになったメレディスが、睡眠不足からの疲労をジョギングで乗り越え、親としての居場所を見つけたストーリーをご紹介。

最大限の努力をしたにもかかわらず、生まれたばかりの赤ちゃんとの暮らしに対する準備は足りなかった。

疲れるのは分かっていた。でも、息子を自宅に連れ帰ってからの数日間で、あそこまで睡眠が奪われた状態になるなんて到底理解できなかった。極度の疲労とホルモンのアップダウンで、何度泣いたか分からない。たった2,300gの人間が、身体的そして感情的にどれほどの負担となり得るのか、私には知る由もなかった。

帝王切開後、ランニングを再開していいと言われるのを心待ちにしていた。妊娠前の私は、5kmマラソン、1kmマラソン、ハーフマラソンを経験した、ごく普通のランナー。妊娠中も走っていたので (妊娠第3期後半の数週間はジョギングを交えながらのウォーキングになっていたとはいえ)、生活のすべてが変わっても自分の走りだけは変わらないだろうと思っていた。でも、いざ走ってみればペースが上がらず辛いだけ。睡眠不足の体、ゆるく開いた骨盤、大きくなった胸、締まりのないお腹、腹部を横切る10cmの傷跡を考えれば、ビギナーに戻ったといっても過言ではなかった。

ランニングを再開して最初の数回は、息子を家に連れ帰ってからの数週間と同じく、精神的にも身体的にもひどく困難だった。維持できないスピードで走ろうとしては、すぐに疲れてしまう。私の体と心がランニングというものを万事心得ていた頃のことを思い出した。疲れ果て、ぼんやりしながらノロノロと走るだけの今とは違う喜びがあったあの頃のことを。

苛立たしかった。自分が自分じゃないような気がして、ランナーとしても母親としても、いるべき場所にいないように感じた。より良い自分になりたい。それを叶える一番の方法は、生まれたばかりの子どものケアと大好きだったスポーツの両方において、今の自分はトレーニングの真っ最中なのだと考えることだった。

3時間ごとに授乳しながら可能な限りの睡眠を取り、燃料と水分を補給した (キッチンでパスタを食べながらゲータレードを飲み、目が半分閉じた状態で 「燃料補給」 とつぶやくことが何度あったことか)。数時間続けて眠れた日や、いつもより楽に走れて昔の自分を垣間見た日にはお祝いをした。1~2分走っただけで歩き出してしまった日や、合計で4時間しか眠れず、おむつを替えながらすすり泣いた日には、頑張った自分を褒めて、明日は良い日になると自分に言い聞かせた。

とにかく継続した。どんなに、どんなにやめたくてもやめなかった。そして、ランナーとしても母親としても徐々に熟練してくると共に困難は過ぎ去り、物事が簡単に感じるようになってきたのだ。

精神的な集中力と体のケアを要するランニングが、結果的には母親への移行を楽にしてくれたと思っている。限られた時間の中で走ることを優先し、ひとつひとつのワークアウトを最大限に生かす。そうすることで、親になった私の走りは向上した。

3ヶ月経った今の私は、以前よりもありのままの自分に満足している。今でもまだ、母としてもランナーとしても道のりはまだ長いと感じる日があるけれど、一歩ずつ前進し続ければ必ず到達できると信じている。 

※この記事はMeredith Hooker Williamsによって書かれ、Zelle Runners World誌とのパートナーシップのもと提供されています。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Zelle Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images