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今こそランナーになる時。2017年の研究によって、1時間外を走れば寿命が7年延びる可能性があることが分かった。定期的なランニングでよりハッピーになれることを示す研究結果もある。そしてもちろん、ランニングは素晴らしい有酸素運動。

でも、肌のこととなると、ランナーにはなかなか考えが及ばない問題がある。皮膚科専門医のロバート・アノリック医学博士と、スキンケアブランドFIXMDの創設者で形成外科医のゴーセル・アンソン医学博士が、ランナー特有の肌トラブルについて詳しく教えてくれた。

1.紫外線ダメージ

肌に関して言えば、日差しがNo.1の敵であることは間違いない。これは誰にでも言えることだけれど、ランナーには特に関連が深い。考えてもみよう。長時間外を走っていれば、日光にさらされる時間が増える。今は日焼けで済む問題でも、将来の肝斑、シワ、皮膚がんにつながる可能性もある。アノリック博士は、「泳ぎに行くならウォータープルーフの日焼け止めを使うべきことは分かっているのに、たくさん汗をかくシーンでは日焼け止めの使用を考えない。それこそ必要なものなのに」 と説明する。

2.乾燥した薄っぺらい肌

生殖ホルモンのエストロゲンをはじめとするホルモンバランスの調節には、実は体脂肪が重要な役割を果たしている。ランナーの中でも体脂肪の少ない人にはエストロゲンの減少が見られ、これが肌に影響を与える。アンソン医学博士によると、「エストロゲンが減ると肌のコラーゲン含有量も減少し、肌が薄くなり、ハリを失い、より乾燥する」。サーモン、脂肪分の少ないお肉、卵、豆類など、コラーゲンの生成を促進するタンパク質たっぷりの食材を摂取するよう心がけて。肌の弾力性と柔軟性を維持するために、ヒアルロン酸やコラーゲンを増やすペプチドといった潤い成分配合の保湿液を使うのも忘れずに。(コラーゲンパウダーは肌のコラーゲン自体は増やさないけど、保湿には役立つかもしれないのでオプション)

また、ランニングによって体脂肪が燃えるのは確かだけれど、体が正常に機能するには少なくとも10~13パーセントの体脂肪が必要であることを覚えておこう。それ以下は危険。生理が止まり、血糖値を調節する能力が衰えることもある。

3.ボトックス効果の持続性

聞くところによると、皮膚科専門医の中には、ボトックスのタッチアップに訪れるランナーの患者ばかり診て終わる人がいるらしい。「毎日ジムに通ったり走ったりしていて、代謝がすごく良い患者さんのボトックス効果が、ちょっと早く切れると感じるのは確か」 と語るアントン医学博士いわく、効果が特に薄れやすいのは、目の周りや目尻の小じわ (たぶん目を細めるから)

でも、これを裏付ける研究結果やデータはないし、皮膚科医の全員が気付くことでもない。とはいえ、心配ならランニング用のサングラスを使い、目を細めることでボトックスの効果が薄れるのを防ごう。サングラスをかければ紫外線から目を守ることもできるので、まさに一石二鳥。

でも、これらのリスクを考慮して、走りに行くのをためらう必要はない。「簡単にコントロールできない肌の老化要因を心配するよりも、体をフィットに保つ方がよっぽど大事であることを覚えておくべき」 とアントン医学博士。「むしろ、コントロールしやすい要素に重点を置いて。局部的に治療し、充分な栄養を与え、紫外線と日差しを避けることで肌をケアしよう」

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Ali Finney Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images