Facial expression, Eating, Sitting, Junk food, Breakfast, Mouth, Meal, Snack, Happy, Food, pinterest

現代人の悩みで多いのが不眠。その原因はストレスといわれている。不眠が続くことで脳は休めず、さらにストレスがたまってしまう。だからこそ、ストレスをためすぎないためのメソッドとしておすすめしたいのが「涙活(るいかつ=涙を流す活動)」。今回は、涙活を実践するためのアイデアについて「セロトニンDojo」の有田秀穂先生にインタビュー!

涙を流すのは、恥ずかしいことではない!

「『異性が涙を流すのはどう思いますか』という質問に対しては、男女とも涙を流す人は精神的に弱いのではなく、人間性が豊かな人や優しい人だと感じるという回答が多くありました。涙を流すのは恥ずかしいというイメージが強いかもしれませんが、涙を流すことはマイナスなことではありません」と有田秀穂先生。

だからこそ、涙を我慢する必要はなく、泣きたい時は思いっきり泣くべき。でも、ストレスをアピールするために人前で泣く涙は涙活ではないので気をつけて。もちろん、共感がベースとなった涙は人前で流してもいいので、ストレスをため込まないように、さらっと涙を流そう。

より絆が深まるはず。週末は、涙活デートしてみて!

「男性は女性に比べて泣くのをより我慢する傾向にあり、ストレスをためやすいのが特徴です。男性も女性も涙を流す意識を持つことが大切なので、パートナーや家族で涙を流せる環境を一緒に作るのが、効果的です。一緒に泣くことで、ストレス解消はもちろんのこと、共感の涙を流すことで絆がより深まります」

月に1回行われる涙活のイベントでは、始めは初対面の人たち同士緊張してあまり話さないけれど、一緒に涙を流した後は楽しくコミュニケーションをとれるようになるという。

一人で涙活しようとするのもいいけれど、休日は、パートナーと泣ける映画を観てみては?

Event, Fun, Party, Child, pinterest

泣くきっかけは人それぞれ?涙活マイリストを作ろう

「涙のツボは、自分の過去の経験によって変わってくるので、引き出しとして自分の泣ける歌や小説、映画などを知っておくといいでしょう。人間は一度泣いた部分で、何度も泣くことができます」。自分自身の涙のツボを見つけるためにも、過去の経験に沿った“涙活マイリスト”を作ってみては。

有田先生は、映画を観たり、泣ける話をする“泣語家”を呼んで行う涙活のイベントを開催している。自分で涙活をどう始めていいかわからない人は、イベントに参加してみるのもおすすめ。

泣くことが苦手……泣けない人はどうすればいい?

涙活はリラックス方法のひとつなので、有田先生によれば「涙を流すことが苦手な人は、セロトニン活性の癒やしを作り出すことができれば涙活と同じ効果が期待できます」とのこと。人と人とが近い距離で触れ合うことができるマッサージやエステ、さらに動物と一定時間触れ合うことでも脳は癒やされる。誰かと向き合って言葉を交わすことによっても、脳のストレスは緩和されるそう。

Canidae, Dog, Beauty, Love, Fawn, Interaction, Snout, Companion dog, Carnivore, Dog breed, pinterest

何事もメールのやり取りで済ませてしまいがちだけれど、時には直接会ってお茶をしたり、ご飯を食べに行くのもストレス対策には効果的ということ。

次の週末、早速“涙活”してみない?

お話を伺ったのは…
有田秀穂(ありた・ひでほ)先生

Elder, Grandparent, Businessperson, Plant, Wrinkle, pinterest

セロトニンDojo代表、東邦大学名誉教授
東京大学医学部卒。東邦大学医学部にてセロトニン・オキシトシン・前頭前野について研究。2013年に退職、名誉教授となる。メンタルヘルスのセルフケアを指導するセロトニンDojoを開設、代表を務める。主な著書に『脳からストレスを消す技術』(サンマーク出版)、『セロトニン脳健康法』(講談社+α新書)、『脳からストレスをスッキリ消す事典」(PHPビジュアル実用BOOKS)など50冊以上。

セロトニンDojo
http://www.serotonin-dojo.jp/whats.html



Photo: Getty Images

Headshot of Nana Fukasawa
Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。