知ってるようで知らないヨガとピラティスの違いとは?
健康的な身体を作るためのエクササイズとして人気のヨガとピラティス。
両者には「肉体面と精神面を同時に整える」「呼吸を大切にする」「リラックス効果がある」など、多くの共通点があります。
またピラティスにもヨガの動きが取り入れられているので、似ていると感じられる事もしばしばです。
しかしながらヨガとピラティスはそもそも作られた目的が異なります。
ヨガはインドの思想体系や宗教観、瞑想などに基づき、心の安定を得るためのもの。
ヨガ本来の目的は、自分自身の心と身体を結びつけて一体化し、自然そして宇宙までつながることで苦悩から解放され、心の安定を得ることにあります。
一方ピラティスは、戦争で負傷した兵士のリハビリのために看護師であるジョセフ・ピラティスが考案したものです。
体の機能を取り戻すために考案された解剖学に基づく一連の動きにより、体幹部を鍛え、人間本来の動きへと導くことが大きな目的の一つです。
習慣化した身体の使い方により生じた歪みを修正し、腰痛や肩こりの原因に根本的にアプローチ。不調の改善や怪我予防、あるいはスポーツパフォーマンスの向上に高い効果を発揮します。
また両者は、エクササイズのやり方においても大きく異なります。
ヨガでは瞑想などを取り入れ、自分を見つめ直す時間が設けられます。
また、腹式呼吸で行うことにより、副交感神経を優位にし、心身共にリラックスした状態へと導きます。動きの特徴としてはキープした状態でエクササイズをすることがほとんどです。
一方ピラティスは、腹圧を高め、胸式呼吸でトレーニングを行い、コアを強化することでカラダの芯を整えます。
あくまでも機能解剖学に沿って常に身体を動かしながら、必要な場合は道具なども併用してトレーニングを行います。
まずはそれぞれの違いを知り、目的を明確にしたうえで自分に合ったものを選ぶことが大切ですね。
一度両方をトライしてみるというのもいいと思います。
きっとあなたの身体にあったエクササイズが見つかるはずですよ!
アメリカ・LA生まれ。妊娠・出産による体の歪みと不調を機にPILATESに出会い、2016 年日本初のPOP PILATESインストラクターとなる。
ピラティスx筋トレを複合的に組み合わせ、機能的で美しく健康的なメリハリボディを目指すオリジナルメソッド「PILAFIT」を考案、#おいしそうなカラダ を体現するRISAボディに憧れる女性ファンは多く、養成講座やレッスンは全国から予約が殺到。今春、待望のフィットネス・オンラインサロン「PILAFIT BY RISA」をローンチ。ネイティヴな英語で行うグループレッスンでのキューイングの的確さにも定評がある。 Instagram:@risapilates