ランニングコーチの真鍋未央さんが「秋こそランニングをスタートする絶好の季節」と語る理由とは？
暑さも落ち着き、過ごしやすくなる秋。この時期に様々なスポーツを楽しんでみようと思っている人も多いのでは？ そんなとき、体一つで気軽に始められるスポーツといえば“ランニング”。しかもビギナーにとって、秋はランニングを始めるのにベストシーズンなんだとか。今回は“秋にランニングを始めるべき理由”をランニングコーチの真鍋未央さんにインタビュー！
ランニングを始めるのに秋がベストシーズンと言われる理由は？
「ランニングのベストシーズンは冬。マラソン大会が一年で一番多い季節です。秋にランニングをスタートする一番のメリットは、冬までにある程度の期間練習ができ、ベストシーズンに多くの大会に出場できるということ。初めてのマラソン出場も6カ月あれば準備できると言われています。秋から練習しはじめれば、冬の10km大会、ハーフマラソン、そして春の穏やかな時期にフルマラソンデビューもできると思います」（真鍋さん）
始めるときに気をつけることは？
「ランニングビギナーの方に一番気を付けてほしいことは、練習を腹八分目で終わらせること。学生時代の感覚でランに慣れないうちから一生懸命練習してしまうと、膝を痛めたり筋肉痛で次の1週間何もできないほど疲れてしまうことも。最初から無理に走ろうとせず、ゆっくりペースを心がけて」
最初に準備するものは？
「まずはランニング用のシューズを準備しましょう。レッスンでコーチをしていると、コンバースのオールスターなどカジュアルスニーカーを履いてくる方がたまにいらっしゃるのですが、そういったスニーカーはクッション性がなく走るときの衝撃がそのまま足への負担につながります。ケガの原因にもなるのでランニング用のシューズを準備するのがベスト。どうしても見た目で選んでしまいがちですが、見た目でモチベーションを上げるなら“ウエア”で。シューズだけは機能性を重視しましょう。わからなければお店の人にどんどん質問してみて」（真鍋さん）
ウエアはどんなものを選べばいい？
「汗の吸収が良く発汗性に優れたものを選ぶといいでしょう。Tシャツ、ランニングパンツ、タイツがあればOK。今はオシャレなウエアがたくさんありますよね！また、寒い時期は長袖がほしくなりますが、私のお勧めは長袖のインナーよりもアームカバー。長袖のインナーは走っている途中で暑くなっても脱ぐことができないので、体温調節をしにくいアイテム。アームカバーなら寒い時は腕の上部までしっかり装着、暑くなったら手首まで下げてリストバンドのように使えます」
「ランニングは続けることで健康な体になり、体型もどんどん変わってくると思います。練習はやりすぎず、腹八分目で、まずは半年間続けてみてください」と語った真鍋未央さん。秋からランニングを始めれば、冬に多くの大会に出場できる！ あなたも新しいランニングシューズを手に入れて、この秋ランデビューしてみては？
Text:Saeko Okuya
福岡県出身。高校時代、中・長距離の選手として活躍し、卒業後は資生堂ランニングクラブに所属。ランニングエキスパートとしてNRC（ナイキプラス ラン クラブ）のイベントや定期開催している「MiobiRun」などで活躍。著書に「キレイになるランニング」（青春出版社）など。
