生涯で約7年ともいわれている生理期間。この時間を痛みや不快感、そして憂鬱な気分と戦わなければならないのは女性共通の悩み。そこで挑戦したいのがここ数年で市民権を得つつある布ナプキンとオーガニックコットンナプキン。
布ナプキンで体質改善を
生理用品を変えるだけでさまざまな体質改善が期待できると語るのは、「レメディ ガーデン」のPRディレクター、早坂奈緒さん。
「私たちが普段使用する紙ナプキンには、経血を固める高分子ポリマー（石油系化学物質）や漂白剤が使用されています。これらの成分が粘膜を通して吸収されることで、子宮やデリケートゾーンへのトラブルを引き起こすことが懸念されています。一方で、布ナプキンにはこういった成分が含まれていないことから体を冷やしません。それに付随して生理痛が緩和したり、化学成分と混ざった経血のニオイがなくなったりと、嬉しい変化が起きますよ」
この他にも、ムレやかぶれの軽減やそれによる黒ずみが減少したり、周期が安定して適量になる、経血の塊がなくなるなどの効果があるのだそう。
気になるケア方法も意外と簡単！
紙から布にかえるだけで生理の悩みを一気に改善できる布ナプキン。でも新たなツールだけに、取り入れるにはためらいも。そのハードルを下げてくれるのが、軽い日用のアイテムだ。
「1日目、もしくは生理の終わりかけから始めるのがベター。または、休日や帰宅後にスタートするのも良いでしょう。洗濯方法も思っている以上に簡単ですよ。自宅であれば、アルカリ性の洗剤を溶かしたおけに入れればOK。また、外出先などでは、密封できるビニール袋にセスキ炭酸ソーダの粉と水を混ぜたものをシュッと吹きかけておくと、浸け置きしている状態に。帰宅後の洗濯がラクになりますよ」 （早坂さん）
なお、いきなりシフトが難しいという場合に併用したいのが、同じく化学物質を使用していない、オーガニックコットンナプキン。一般的な紙ナプキンの役割とほぼ同様なので今まで通りの生理期間を叶えつつ、体にも負担がないというのが大きなメリット。フィットネスや外回りデー、そして友人との旅行などで投入してみて。
1ヶ月おきに体から送られる検診結果ともいえる生理。なんとなくやりすごしてしまうのでなく、体にいいアイテムと共に実際に向き合うことでポジティブに乗り越えてみては。
REMEDY GARDEN
豊富なラインナップとキュートなデザインが魅力の「レメディーガーデン」で、まず手に取りたいのがビギナーに最適なスターターセット。無漂白、無化学処理のコットンネルなので肌への優しさはもちろん、通気性にもこだわった設計なのでムレも軽減。ミニサイズの洗剤、ガイド付きなので、安心してTRYできる。ハッピーデイズ お試しセット（防水ホルダー1枚、パット3枚、布ナプキン用洗剤 50g） ￥3,050／レメディガーデン
MADE IN EARTH
布ナプキンビギナーに最適なリトルサイズが、「メイド・イン・アース」よりお目見え。クロッチ部分にリボンテープをFIXさせるスナップをつけることでズレの心配も皆無。また、素材の異なる両面を採用することでリバーシブル仕様にできるなどの工夫が。軽い日はもちろん、つけおき、もしくは手洗い後に洗濯機へ入れることで長く愛用できる。 メイド・イン・アース リトル布ナプキン ピンク、ブルー 各￥900／コスメキッチン
sisiFILLE
布ナプキンとの併用や旅行、まずはコットンナプキンから体質改善したいという場合に最適なのがこちらの国産ナプキン。オーガニックコットン100％、吸収要素として森林認証のある木材パルプを使用するなど、肌に触れる面の安全性にこだわっている。心地よいふんわりとした綿がフィット感を生むことで、伝いモレや肌トラブルを防ぐ。 生理用ナプキン 29cm 特に多い日用 10個 ￥600／シシフィーユ
NATRACARE
世界で初めてオーガニック＆ナチュラルな生理用品を誕生させたイギリスの「ナトラケア」。塩素フリーかつ、オーガニックコットン使用なので農薬などの心配も皆無。また、サイドにステッチをあしらうことで、サイドの横モレをしっかりブロック。羽つきなのでジムやヨガなどのフィットネス時にも最適だ。パンティーライナーから夜用まで全6アイテムと、豊富なラインナップも魅力。 ナトラケア ウルトラパッド スーパー ￥620／コスメキッチン
PUBICARE
日本初のデリケートゾーン専用サロンによる監修のもと、生理痛やPMSの軽減、妊活や黒ずみケアとして投入したいのが、こちらのおやすみパンツ。遠赤外線放射セラミックを練り込んだ糸でつくられた日本独自の“スーパーファーベスト”を採用で、頑固な冷えにも体の芯から温まるような心地よさをもたらす。締めつけ感も皆無なので、帰宅後や休日のリラックスタイムでの活用はもちろん、布ナプキンとの併用も。 まろやかパンツ ￥5,000／ピュビケア
text : Nathalie Lima Konishi、photo : Getty Images
