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ウィメンズヘルス読者から多かった「プロテインって飲むべき?」「取り入れたいけどたくさん種類があってわからない」という声にお応えして、プロテインのイロハをご紹介。プロテインとは? 自分にあったプロテインを見つける方法は? 目からウロコの情報満載!

今回は、女性用のプロテインやサプリメントも数多く取り扱う「DNS」のサプリメント事業部岡先さんに聞いたプロテインの基本の「き」。ぜひ参考にして。

プロテインって何?

プロテイン=たんぱく質。日本ではたんぱく質を補給するための栄養補助食品(サプリメント)が通称プロテイン。

女性にもメリット大
プロテインというと「マッチョな男性が飲むサプリ」と思われがち。女性からは遠い存在のようだけど、実は大きなメリットが。人間の体は、水とたんぱく質の塊。筋肉はもちろん、内臓、骨、血液、髪の毛、皮膚、爪に至るまでたんぱく質でできているから、たんぱく質を適切に摂ることで、美しく、健やかに保てるというわけ。

ムキムキにはなりたくない。飲んでもいいの?

プロテインはたんぱく質を補給してくれるサプリメント。飲んだだけではムキムキにはならない、というのが事実。特に女性は、ホルモンの関係上、筋肉が付きにくいので、ムキムキになるにはかなりの年数ハードなトレーニングを積む必要が。むしろ適度な運動とプロテインの摂取によって、健康的かつ美しいボディライン、綺麗な肌、艶のある美しい爪、髪の毛を手に入れられる。

どれくらいのたんぱく質を摂るのが正解?

運動している人の場合、1日のたんぱく質の必要摂取量は体重1kgあたり約2g(つまり50㎏の人は100g)。女性の中には、食が細い方やダイエットで肉や魚をあまり口にしていない方などもいるから、たんぱく質が不足しがち。

意外と知らない高たんぱく食品のたんぱく量
高たんぱく食品の代表、鶏ささみ100g=たんぱく質25g
木綿豆腐1丁(300g)=たんぱく質20g
卵1個(Mサイズ)=6.2g

たんぱく質が不足するとどうなるの?

肌の乾燥、肌荒れ、貧血を起こしやすくなったり、ホルモンバランスが崩れる、疲れやすくなる、疲労が取れにくくなるなど。そもそもプロテインの語源は、古代ギリシャの言葉で、「プロテイオス」。意味は「もっとも重要なもの」。人間にとって最も重要なたんぱく質は積極的に摂るべし!

ホエイ、カゼイン、大豆プロテインの違いを教えて

【ホエイプロテイン】
・牛乳から精製されるプロテインパウダー(牛乳中20%がホエイ)
・吸収がはやく、筋肉の合成に有効な必須アミノ酸やBCAAが豊富で体内での利用効率もよい
・ホエイとは、乳清のことで、ヨーグルトを例にすると、上澄み液にはホエイが豊富に含まれる

【ソイ(大豆)プロテイン】
・大豆を原料としたプロテインパウダー
・吸収は比較的ゆっくり。代謝をサポートし、血液をサラサラにするアルギニンが豊富
・女性ホルモンと似たはたらきをするイソフラボンが豊富で、身体のさび付きも抑えてくれる

【カゼインプロテイン】
・ホエイと同じく、牛乳から作られるプロテインパウダー(牛乳中80%がカゼイン)
・ゆっくり吸収され、長時間補給可能。運動されている方に有効なアミノ酸、グルタミンが豊富

なかでも、【ホエイプロテイン】は吸収が速いうえに、体内で利用される量も多いことから運動後や体作りにはおすすめ。【大豆】や【カゼイン】は、穏やかな吸収で持続的な栄養補給が可能。目的や用途に合わせて自分に合ったものを選んでみて。

自分にあったプロテインを見つける方法は?

大前提として、プロテインはたんぱく質を補給するサプリメント。各種、1回あたりに摂れるたんぱく質量や含まれている成分が異なるから、選ぶ時は、あくまでもたんぱく質の『補給』サプリメントであることを忘れずに。食事内容やトレーニング、身体の調子等を見極めて必要な栄養素を補うものとして利用して。

水?牛乳?効果的な飲み方って?

水での摂取がおすすめ。牛乳でも問題ないけれど、ホエイプロテインやカゼインプロテインは、牛乳から無駄な脂質などを取り除いたもの。水であれば、余分なコストがかからずお財布にも優しい。

いまさら聞けないプロテインの基本の「き」vol.2 へつづく



Photo:Gettyimages Text:Sawako Motegi

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Sawako Motegi
コントリビューティング・エディター

スポーツファッション・サステナブルの記事を担当。山梨県の富士河口湖町へ移住し、オンラインを駆使して取材活動を行う。フェミニズムや環境問題などの時事ネタやニュース、人を掘るのが得意。  2020年までウィメンズヘルス編集部に在籍。