好天に恵まれる季節は、アウトドアアクティビティーが盛んに。特に山や高原でのハイキングはこの秋のエクササイズにも最適。でもトレイルウォーキングで新たな道を切り開いたり、登山で空に向かって歩く前に知っておくべきケガの防止法がある。この秋、トレッキングに出掛ける前に知っておこう!
今回は、遠出をするにあたってのトップアドバイスを7人の専門家に聞いてみた。切り傷、擦り傷、あざ、靴擦れなど、様々なケガを避けるためのヒントとコツを学んでいこう。
1.正しいシューズを選ぶ
「シューズで違いが出るのは本当。重いブーツは、どっしりとしたバックパックを背負って歩いても足と膝をしっかりサポートしてくれる。すべてのシューズには限界があるけど、最高のパフォーマンスを発揮する領域というのもあるんだ。自分には何が合うか、色んなシューズを試してみて」
ー ジェシー・ティージェン、アウトドアスポーツスクールREI所属/カリフォルニア州サクラメント
2.ハイキングシューズを室内で履き慣らす
「新しいシューズやブーツ、そしてハイキングに履いていく予定の靴下を実際に履いて家の中を歩き回って。少しずつ、短距離のハイキングから始めて、問題がないか確かめるんだ。靴ひもは常にしっかり、でもきつすぎないように結ぶこと。長時間使用する前に履き慣らしておけば、問題の場所を特定して、本番前に靴ずれや足の痛みを防ぐことができる」
ー ロブ・マクゴワン、デスティネーションホテル・サンリバーリゾートのレクリエーションマネージャー/セントラル・オレゴン
3.靴下をたくさん詰める
「メリノウールやメリノを合成した素材は靴下に最適。メリノはとても上手に足から湿気を逃してくれる。夏にウールソックスなんて矛盾しているように聞こえるけど、すごく活躍してくれる。太平洋岸北西部、南東アラスカ、風の強いパタゴニア地方など、湿気の多い場所へハイキングに行くなら、少なくとも1組は替えの靴下を持っていくべき。チリ南部のトーレス・デル・パイネ国立公園で4日間にも及ぶトレッキングに挑むとなれば、僕なら替えを3組は持っていく。毎日履き替えても、大雨などに備えて1組はバックアップとしてとっておけるからね」
ー トッド・ルットレッジ、マウンテン・トリップ所属ガイド/コロラド州テルライド
4.服の素材は重要
「草木や植物に覆われた道を歩くなら、途中で擦り傷や切り傷を作らないよう、ロングパンツかロングパンツに切り替えられるショートパンツのどちらかを履くか、ひざ丈の高圧迫(ハイコンプレッション)ソックスを1組持参すること。同じ理由で長袖も必要。グランドキャニオンの渓谷の縁を沿うハイキングコースは、草木や植物を刈り込んである」
ー ミッシェル・デロッソ、レッドマウンテンリゾートのレッドロックス探検リーダー/ユタ州アイヴィンス
5.ツールを持参する
「疲れてきたらフットワークに注意して。荒涼とした場所へ向かうなら、安定性のためにトレッキングポールを持っていくといいわ。重たいバックパックを背負って歩くのにも、滑ったり落ちたりするのを防ぐのにもとても重宝するから」
ー キャロライン・グレイチ、フットウェアブランド「キーン」のアンバサダー、プロマウンテンスキーヤー、耐久アスリート、環境保全活動家/ユタ州ソルトレイクシティ
6.水分をたっぷり補給する
「その土地や季節によるけど、ボトル1本の水と、優れたフィルタリング機能をもった空のボトルを1本持っていけば十分。尿の量と透明さが最も正確な指標になる。雨が降ったら防水シートやテントの屋根に雨水を溜めて。出来るだけ身軽に旅行するならね」
ー マイケル・リドルフォ、モホンク・マウンテンハウスのトップナチュラリスト/ニューヨーク州ニューパルツ
7.靴擦れにはバンドエイドだけでは足りない
「モレスキンなどの靴擦れ用テープは靴擦れの典型的な治療法だけど、ダクトテープでも代用できる。ダクトテープの難点は少しベトベトすること。モレスキンもダクトテープも、靴擦れや潰れた水膨れに直に張ることができ、更なる摩擦や感染症を防いでくれる。ウォーターボトルの一部にダクトテープをぐるぐると数周巻きつけておけば、いつも準備万端。重いテープを丸ごと持ち運ぶ必要もなくなる」
ー ステフ・ホン、リールロック・ツアー(ビッグアップ・プロダクション)編集補佐/ニューヨーク州パウンドリッジ
http://www.womenshealthmag.com/fitness/prevent-cuts-and-scrapes-on-long-hikes
Text: Hilary Sheinbaum Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images