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多くの人が姿勢の悪さに悩まされる中、姿勢が精神状態に深刻な影響を与えているという研究もいくつか発表されている。これは、精神が身体に干渉するように、体も精神に干渉するということ。この内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。

豪オークランド大学の新研究では、背筋を伸ばすことがストレス対策になると発見されたそう。また、軽度から中度のうつ病患者を対象に行われた研究で、姿勢を正すことが生産性の上昇、疲労感の軽減、自己意識の緩和につながるとの結果が出たらしい。同様に、身体の体調を整える研究をまとめたBiofeedback誌掲載の研究では、猫背で歩く人は背筋を伸ばして歩く人よりも憂鬱な気分になり、姿勢を正すと気分が好転し、活力も上昇したという。

机に座り、スマートフォンを見下ろして過ごす人が増えてきたことが、近年のうつ病患者増加に影響を与えているという意見もある。

では、今すぐ姿勢を直すにはどうすればいいの? 生体力学と姿勢調整の専門家、デル=マリー・デイさんにコツを伺った。

まず、背骨を背もたれから外し、椅子の前方に腰かけよう。足を膝の直下に置いて、拳一つ分の隙間を足と膝の間に作る。もし可能ならパソコンを持ち上げて、画面を3分したうち一番上の部分を見つめ、いつも下方ではなく前方をみているようにすること。

次は正しい呼吸を心掛けよう。まっすぐ前を見て、なるべく座高を高く、リラックスして座ろう。このとき、無理は禁物。自然な姿勢をつくるのを目的にしよう。腕の緊張を解いてから、鼻で息を吸い口から息を吐いて、「胸骨から背骨までの一直線」を意識してみよう。そうすると、脳がおなかや呼吸器系の深い場所にある筋肉まで活性化させてくれる。これらの筋肉が平らになってきたと感じたら、それは筋肉の動きを脳が覚えこんだということ。

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目標としては、毎時間作業を休憩してこの運動を5~6回行うこと。前にかがんだり椅子に寄り掛かったりしないのに身体が慣れてくると、自然とこの姿勢を保てるようになってくるはず。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lauren Williamson Translation: Emi Ito Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。