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多くの女性にとって、髪は自分を象徴する重要な体の一部。だからこそ、髪が抜けるのは本当に大問題。以前にも抜け毛の主な原因と対策を扱ったウィメンズヘルスが今回焦点を当てるのは、産後の抜け毛について。

産後の抜け毛とは: 妊娠中は、エストロゲンの量が急増するため、髪が雑草のように成長する。ところが、出産から3~4ヵ月経つと、このホルモンが一気に減ると同時に、毛包の多くが成長期から休止期に突入し、医学用語で休止期脱毛と呼ばれる抜け毛が始まる。休止期脱毛は4~7ヵ月続くけれど、髪が出産前の状態に戻れば止まるとも限らない。妊娠中に増えた分よりも多くの毛を失うこともあるのだ。

どのように抜けるのか: 全体的に髪が少なくなったことに気付く女性がほとんどだけれど、生え際が妊娠前よりも後退するのが顕著な兆し。その後、再び髪が生えてくると、短くてちょっとおかしな前髪が出現する。

対処するには: ボストンのブリンガム女性病院脱毛クリニックでコーディネーターを務める皮膚科専門医のキャシー・P・ヒュアン医学博士によると、母乳を与えている場合、オプションは限られている。というのも、母親の体内に取り込まれるものはすべて、赤ちゃんにも届けられる可能性があるから (この正当な理由で、授乳中の母体と赤ちゃんに対する安全テストを行った治療法は少ない)。健康的な食生活を送るのは、非常に効果的。妊娠に伴い、丈夫な髪の成長を妨げる鉄分などの栄養が不足しているなら、妊婦用ビタミン剤も大いに役立つ。

授乳中ではないなら、薬局で売られているミノキシジル (米国食品医薬品局が唯一認可した女性用の医薬品) で対処することができる。これは頭皮の血管を拡張し、髪の成長を促進する薬。服用を開始して1ヵ月ほどで抜け毛が減り始め、約半年で髪が3cm伸びるそう。

※この記事は当初、ウィメンズヘルス2017年3月号に掲載されました。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Priya Rao Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images