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私たちの健康には非常に大切な排便。食べたものは、腸が動きを止めない限り、下から出てくる仕組み。いずれ出てくるものならば、排便をするのに適した時間はあるのだろうか? そこで生理的現象のベストタイミングをアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

「大半の人にとって、ベストかつ規則的と言える時間は朝ですね」と話すのは、米ウェイクフォレスト・バプティスト医療センター消化器内科長のケネス・コッホ医学博士。あなたが前日に食べた物は、寝ている間に小腸と結腸で処理される。朝起きると、消化された食べ物が体内をくだり始めるので、たいていは起床から30分もしないうちにトイレに駆け込むことになるそう。

コッホ医師の話では、朝のコーヒーをスキップするだけで1日中調子が出ないのと同じで、腸も習慣を好むため、いつも通り大きい方の用を足さずに会社へ急ぐと、腸の動きが乱れてしまう。これが便秘の始まり。

米ノースウェスタン・メディシン消化器系センター長のスティーブン・B・ハナウワー医学博士によると、排便が週1回から1日3回あれば、お通じが順調な状態と言える。かなり幅広いけれど、自分にとって規則的に用が足せる時間を見つければいい。

お通じを規則正しくするには、腸の動きに影響を与える行動を規則正しく取るのが一番です」とハナウワー医師。主要な要素は食事の内容。コーヒー、フルーツ、野菜、食物繊維は便意を誘うので、出勤前に用を足す習慣をつけたいのなら、食物繊維たっぷりの朝食とコーヒーで1日を始めよう。それを月曜日と水曜日だけでなく毎日続ければ、便意のタイミングが予測できるようになる。

「生活にパターンや規則正しい習慣があると、それで楽ができますよ」とハナウワー医師は続ける。身支度のスケジュールにトイレ休憩を入れておけば、電車やバスに乗った瞬間、急な便意に襲われることもない。

「時間がない理由なんて、いくらでも考えられます」と話すのはコッホ医師。「でも、朝食をとり、便意を感じたら、ちゃんとトイレに行きましょう。そうすれば、お通じが規則正しくなりますよ」

ハナウワー医師いわく、ここでトイレをスキップすると、体内の細菌が便をガスに変換するため、おなかが張ってしまうそう。それは困る。また、トイレに行くのを我慢しすぎると、コッホ医師が言うように、便秘や過敏性腸症候群といった他の胃腸障害につながる可能性もある。

要するに大事なのは、体が合図を出してきたら、それを無視せずトイレに行くこと。出勤前にそれができれば、さらによし。

 
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Moira Lawler Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。