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何をするかではなく、どこでするかが問題。
健康的な習慣を取り入れ、9時5時の単調な仕事に一区切りつけるには、ランチタイムの散歩が大いに役立つのは言うまでもない。でも、その効果を疑問視する研究結果が発表された。その内容をオーストラリア版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

英国インペリアルカレッジ・ロンドンの研究チームは、トレッドミルを使って室内で汗を流した方が、(それがどんなに平凡でも) 外でワークアウトを行うよりメリットが大きい可能性を指摘する。

この研究では、60歳以上の成人119名が、イギリスで最も交通量の多いエリアの一つとして悪名高い、ロンドンのハイドパークからオックスフォードストリートまでを2時間かけて歩くよう指示された。

実験前および実験の最中には、各参加者の肺活量と動脈壁硬化状態および大気汚染レベルが測定された。

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ハイドパークで60分ほど過ごすと、参加者が一息で吐き出すことのできる空気量に7.5%の改善が見られ、動脈の硬化率も24%低下した。ところが、興味深いことに、オックスフォードストリートに突入してからは、エクササイズで一般的な血流量の上昇が非常に少なかった。

研究チームは、これを 「ディーゼルエンジンの排気に含まれる黒色炭素のすすや超微細粒子との接触が増えた」 ことと関連付けている。

この文献の上席著者でイギリス国立心肺研究所所属のファン・チュン教授は 「この実験結果は、交通量の多い通りでは、ウォーキングによる健康へのメリットが交通公害によるリスクに勝るとは限らないことを示している」 と説明する。

「私たちの体は、車でごった返した通りの現在の大気汚染レベルに実際のところ耐えられない」

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この研究では、大気汚染がシニア層にもたらす影響だけが調査の対象になった一方で、チュン教授は社会を形成するその他の人口にも影響があると主張する。

「この実験結果が重要なのは、お年寄りや持病を抱える人々をはじめ、私たちが行う唯一の運動がウォーキングであるケースが非常に多いから」

「高齢の方々には、出来るだけ忙しい通りを避け、公園や緑の多いエリアを歩くことをおすすめしたい」

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:LucyBode Translation:Ai Igamoto Photo:Getty Images