ランニングは心と体がハッピーになれて、誰でもどこでもできる手軽なスポーツ。このランニングをしながら、さらに環境までクリーンにできるのが、「プロギング」。

プロギングは、北欧発祥のゴミ拾いランニングで、スウェーデン語で走るという意味の「スプリンガ」と拾う、を意味する「プロッカアップ」を組み合わせた言葉だそう。

ウィメンズヘルスでは、この新しいランニングスタイルが海外で広まり始めた頃から、日本でもプロギングを継続的に実践している。

プロギングのやり方

プロギングは、走りながらゴミを拾うだけなので誰でも簡単に始められる。けれど、毎週プロギングを行なっているウィメンズヘルス編集部なりに、いくつかポイントがあるのでご紹介。

  1. 用意するものは、トングor軍手とゴミ袋2枚以上
    プロギングとは

    走れるウエアとランニングシューズを用意したら、トングまたは軍手と、ゴミを入れられる袋を2枚以上用意しよう。ゴミ袋を複数用意するのは、捨てる時に分別し直さなくていいように。燃えるゴミ、ペットボトル、缶、瓶など、最終的に捨てる場所の分別区分に合わせて拾う段階から分けておくのがおすすめ。雨の後などはゴミが濡れていることもあるから、濡れたものを拾うのが苦手な人はゴム手袋をしても。
  2. 仲間と一緒だとさらに楽しい
    プロギングとは

    家の近所を走るついでに1人でゴミ拾いするのも、自分が住む街がきれいになってとても気持ちがいいもの。でも友達と一緒にプロギングをすると、燃えるゴミ担当、缶瓶担当など役割分担してゲーム感覚で楽しめるのでおすすめ。複数人で走ると後ろの人のゴミが残っていないのでは? と思うかもしれないけれど。意外と見落としが多かったり、人によって見る角度も違うので、複数人で走る方が街がきれいになる。
  3. 拾ったゴミは分別して捨てること
    プロギングとは

    プロギングを始める前に、最終的に拾ったゴミをどこに捨てるのかを決めておこう。自宅から出発するなら自宅のゴミ捨て場、オフィスから出発するならオフィスのゴミ箱に外で拾ったものを捨てていいのか、確認しておくとベター。地域の清掃局などでも引き取ってくれるケースもあるので、事前に確認を。
  4. しっかりランニングもしたいなら、走る区間と拾う区間を分ける
    走り出してみて気が付くのは、街中タバコの吸い殻などのゴミだらけだということ。ゴミをひたすら拾っていたら、全然走れなかった……ということも多々ある。そのため、もししっかりランニングも楽しみたいなら、走る区間と拾う区間を分けて、走る区間ではゴミがあってもぐっとこらえて走ることに専念しよう。


そして最後に大切なのが、交通ルールをしっかり守ること。歩道や植え込みのゴミを拾っているうちに車道のゴミが気になって、車道にまで出て拾いたくなるはず。しかもゴミに夢中で車に気がつかないというリスクも。プロギングをしていたら交通事故に遭った、なんてくことがないよう、自分の安全を第一に走り出そう。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

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KIRIKO KAGEYAMA
ウィメンズヘルス・編集長

大学で心理学を学んだのち、WEBデザイナー、WEBマガジンでのファッションエディター、雑誌の編集、美容&ヘルスケアメディアの立ち上げなどを経て2017年にウィメンズヘルス 編集長就任。趣味のランニング好きが高じて2010年には仲間と女性のためのランニング大会「ランガール★ナイト」も立ち上げ、9年間大会を主催。運動音痴ながら、ランニング、キックボクシング、山登りなど体を動かすことは好き。