足底筋膜炎が起こる原因は太り過ぎや足に合ってない靴、ソールが薄い靴などを履くことなど理由はさまざまだけど、そのうちで多いのがランニング。
「ランニングは歩く以上に、足のアーチに負荷をかけます。その分、足底筋膜もフルに頑張る状態が続くので、痛めてしまう人が少なくありません。特に多いのが、ランニングを始めたばかりという人。自分の体力や実力に合ってない無理なトレーニングをして、アーチに負荷をかけすぎてしまう、というわけです。
また、ランニング用のシューズではなかったり、サイズが合ってないものを履いて、足底筋膜を痛めている人も多いですね」(銅冶先生)
さらに、少し痛みを感じる程度では我慢してしまう人も多く、初期段階で治療する人が少ないのも問題のひとつだと指摘。
「少し痛いかな、違和感があるな、というのが初期段階です。痛みを感じても夜に休むと落ち着き、初期段階を見逃してしまう。でも、これは休んでいるときは足底に負荷がかかってないから一時的に落ち着いているだけです。だから、朝や歩き始めの1歩で激痛が走るわけです。
激痛が走ってもいずれ落ち着くから大丈夫、を続けているとずっと痛みが取れなくなり、歩くと常に痛みが出るようになることもあります。朝の最初の1歩に違和感を感じたら、整形外科で見てもらうべきです。
炎症がひどいときには、ランニングを休まなくてはいけません。また、インソールで土踏まずを盛り上げて、内側の縦のアーチを人工的に支えてあげると足底筋膜の負荷が軽減できます。
ランニングをしている人なら、練習で履いている靴などを診察時に持っていくのもいいでしょう。また、足の運び方のクセが足裏に負荷をかけている可能性もあるので、自分の走り方のクセなども再検討を。痛みが出やすい人は、理学療法士がいるクリニックなどで指導してもらうといいでしょう」(銅冶先生)
ベストタイム更新のためにも、足の健康、再チェックしてみて。