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確かに、1日に2回は歯を磨くことができるけれども、実際には、夜は洗面所に行って歯を磨く前に、気づかぬうちに眠りに陥ってしまうこともある。それは無害な習慣のように思えるけれど、これを繰り返し行うことはあなたが思っているより、もっと深刻な問題が潜んでいるかもしれないという最新の研究がある。その内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

“Cancer Research(がん研究)“の雑誌に掲載された研究では、定期的に歯を磨かない事が原因で起こる歯周病(歯肉炎)が、食道がんや喉から胃までつながる管部のがんの発症と関連していることを示している。本当に? 歯を磨かないことが、喉頭がんの原因になるの?

研究のために、研究者は12万2,000人の口腔サンプルを採取し、その10年後には、106人が食道がんを発症した。研究者達は、食道がんを発症した人々の口の中では、ある種の細菌のレベルがより高くなる傾向があることを発見したそう。

タンネレラ・フォーシーシアとポルフィロモナス・ギンギバリスと呼ばれるこの2種類の細菌は、歯肉炎にも関連している。タンネレラは特に食道がんを発症する危険性が21%増加する。これらの細菌は、定期的に歯みがきをしないと口の中に留まり、歯周病の発症率を上げてしまう。

しかし、この研究には、いくつかの重要な考慮すべき点がある。一つは、研究者は研究参加者の口腔衛生に関する全ての情報を持っていたわけではなかったので、細菌だけで喉頭がんを引き起こすのか、または参加者がリスクの増える歯周病をすでに持っていたのかという点。

また、この研究では歯磨きの習慣ではなく、食道がんに関連する細菌のタイプを調べたことを心に留めておくことが必要。したがって、食道がんを発症した人々がちょうど質の悪い口腔衛生の処置を受けた可能性がある。それでもこの結果はかなり気がかりなもの。歯周病はすでにいくつかの種類の口腔、頭頸部、頸部のがんと関連しているため、結局は、歯をきれいに保つことは、健康全体にとって重要であるということ。だから真剣に、1日に2回歯を磨くことがポイント。全ての健康維持のために、あなたが思っているより、歯磨きは多くのことに貢献している。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: KORIN MILLER Translation: Kanako Iwaki Photo:Getty Images