今回の相談者は、秘密の恋に不安を感じる34歳。
「手相は変わる。運は変えられるんです」と語るのは、手相観として4000人以上を観てきたdauaさん。彼女自身も仕事のストレスで体調を崩したときに、ランニングやヨガに出会って不調から脱出。現在も自分自身の状態をよりよく保つために、ランニングやヨガは欠かないそう。そんな彼女が、手相観の相談でも多いお悩みについて、アドバイス。特徴的な線もご紹介するので、参考にしてみて。
手相を観ていると様々な人が私のところにやってきます。
今日もまた、一人のお客さまが扉を開けていらっしゃいました。
「今、付き合っている人がいるのですが、彼は有名な写真家で家庭があります。この恋のい行方はどうなるのでしょうか？」
キュレーターとして働くジュリさん。現在34歳。黒髪をマッシュルームカットに切りそろえ、大きめのトレンチコートを羽織ってきた彼女。
「彼とは出会って8年ほど経っていて、関係が始まってからも今年で6年目を迎えます。彼自身は離婚協議中ですが、このまま一緒になれるのでしょうか?」
可能性が低かった結婚が状況の変化で実現。
ジュリさんは、彼のことが好きなので、結婚も視野に入れたいと考えています。
彼もそう思ってくれていると思うものの、この恋の行く末に不安も隠せません。
まずはジュリさんの左手を観てみましょう。
左手の生命線の小指側から2mmほど離れて出発し、生命線に合流する線(①)が見えます。
これは、出会った頃は結婚の可能性がなかったものの、長く愛情を育むうちに状況が変化し、一緒に人生を共にしていく兆しがみえる相。
最初は手が届かないほどの遠い存在である人や、妻帯者との恋は、まさにこういった相の形成に影響を与えていきます。
ジュリさんの手の線は、ちょうど20代半ばに彼と出会い、30代の半ばで結婚する可能性が高い線であると言えます。今の彼との関係は、おそらく望む方向に好転していくでしょう。
ジュリさんとの8年間は、彼にとっても大きな変化と影響を受けた時期だったようです。こうした気持ちの変化までに8年という月日が経ち、この先どうなるかが不安になるのは、痛いくらいわかります。望む方向に流れは傾いているので、彼が次のステップを踏めるように、今は見守ってあげてください。
Text & Illustration : daua
海外を旅した際に出会った西洋占星術家がきっかけで手相・心理学を研究。IT,アート業界でWebディレクター、ライターとして働く傍ら、いつの間にか手相が口コミで評判となり、2012年から手相観として本格始動。個々の可能性を見いだし、良い変化をもたらすツールとして手相を捉え、手相を通じて自分自身を深く見つめる感覚を多くの人と共有することを目指している。2017年にベルリンへ拠点を移す。パーソナルカウンセリングを軸とし、手相をキーワードに、アートやデザイン、食、ヒーリングなど様々なジャンルのイベントでグローバルに活動を行っている。
