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誰もが憧れる、鍛えられた腹筋のためにおさえておきたいポイントはこれ!

30分間汗だくになりながらトレッドミルで走った後、フリーウェイトをやるのがいいと思いつつ、今日はそんな気分になれなくて……、とやらないまま終わる。こんな経験は誰しもあるのでは? 確かに有酸素運動はほかのエクササイズよりも楽しく、エンドルフィンも出るし、達成感もある。

しかも、有酸素運動にはメリットがたくさん。The Mayo Clinicは、有酸素運動が身体のある細胞の老化を遅くする効果があることを発見。長年の研究結果でも、有酸素運動は体重を減らし、心臓のためによいことが分かっている。「有酸素運動は心臓にもよく、心拍数を上げてくれる。有酸素運動のゴールは、心臓に刺激を与えて、強くすること」とCardio Sweat Partyの考案者、ミシェル・ゴードンは話す。

でも、有酸素運動の動きだけでは、身体の他の部分の筋肉を鍛えられない。毎回のワークアウトに新しい種類の運動を加える必要はないけれど、有酸素運動しかやらないのでは身体に悪影響。では、それだけをやり続けるとどんなことが起きるのか。

筋肉量が落ちる

もし、ヨガで逆立ちをしたり、小さな子どもにせがまれただけ抱っこして遊びたいなら確実に筋肉は必要。「Journal of Applied Physiology」が発表した研究によると、筋肉は有酸素運動だけでは鍛えられないとのこと。ゴードン氏の話すように、有酸素運動、筋肉運動、柔軟運動を含んだ健康的なワークアウトプランを立てることが重要。レジスタンストレーニングをやらないと、筋肉が強くならず、代謝も最大限に上げることができないそう。

National Institute of Healthは一週間に最低2時間半の中程度の有酸素運動か、1時間15分くらいの高負荷の有酸素運動をやりながら、週に2・3回は筋肉トレーニングをやることをすすめている。

脂肪を減らせない

ニューヨークのハンターカレッジの人類学部が行った研究によると、人間は時間が経つにつれて、身体はルーティンに慣れてしまい、消費するカロリーも減ってしまうという。

ゴードン氏は、ルーティンに違う動きを加えることでダイエットのゴールにより近づけると言う。「筋肉が多いほど、エネルギーを使う。レジスタンストレーニングで筋肉を付けることで、一日を通してもっと脂肪を燃やせるようになる」と付け加える。「有酸素運動だけでは、レジスタンストレーニングと組み合わせた時と同じだけの効果は出ない」。

クマスター大学の運動生理学部の研究によると、腕立て伏せ、バーピーなどの筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせることで身体を鍛えることができるそう。

いつも筋肉痛になる

どのパーソナルトレーナーに聞いても、どんなに目標が高くても身体を休めて回復させることは健康とスタミナのために必須だと言うはず。有酸素運動は身体にとっても負担が大きいので、身体を回復させるようなヨガなどを合間に入れないと、常に身体が痛いことに。

「有酸素運動をやり過ぎて、他の種類の運動や回復時間を取らないと、身体はどんどん疲れてしまう」とゴードン氏。さらに、ランニングやダンスばかりやっていると、同じ部位を使い過ぎることでケガをすることもある、というのは「The Journal of Athletic Training」に発表された研究。この状態を正すには、有酸素運動に他のエクササイズを組み合わせた、クロスフィットのプログラムをしっかり組むことがおすすめだそう。

MOTIVITYの理学療法士、デビット・ジョウは有酸素運動のルーチンにメタボリックコンディショニングを取り入れることをすすめている。メタボリックコンディショニングは有酸素運動のようなものだけれど、それよりも繰り返しが少ない。たとえば、ランニングしたいけれど、筋肉痛で他の運動をした方がいいと思うのなら、ボックスジャンプやバーピーなどの動きがあるワークアウトを試してみて。

そうすれば、有酸素運動と筋力トレーニングのよいところを取り入れながら、どちらもやり過ぎないで済む。ジョウ氏は、一週間の中で休む日を作ることが大事、と言う。しっかりトレーニングしつつ、しっかり休むように。

長期的に健康に影響が出る

Core de Forceのクリエイターでパーソナルトレーナーのジェリチョー・マクマシューは、筋力トレーニングで鍛えられた筋肉が落ちると、身体に負荷がかかりやすくなり、長い時間が経つと大きなダメージになることがあると警告する。「有酸素運動だけやっていると関節通や故障、ケガなどにつながることもあると言う。これは、筋力トレーニングは、筋肉や腱を強くするだけでなく、骨密度を上げたり、維持するために必要だからだそう。

http://www.womenshealthmag.com/fitness/your-body-on-cardio

Text:Lindsay Tigar Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images