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あなたがジュース愛好家なら、アメリカで最も人気があるオレンジジュースで1日を始める4分の3のアメリカの家庭と同じ。でも、まだ霧がかかったような眠い頭では、そのジュースの中に多量の砂糖が含まれていることには気付かないかもしれない。それなら、朝には何を飲むといいの?

最初のオプション:オレンジジュース

長所:約240mlのガラスの瓶に入ったオレンジジュースには、わずか110kcalしか含まれていない。強力な抗酸化物質であるビタミンCの1日の必要量を供給してくれて、太陽のダメージから皮膚を守り、脳を大気汚染や鉛のような環境汚染からも守ってくれる。

短所:オレンジジュースの取り過ぎは、歯のエナメル質に重大な損傷を与える。 ロチェスターイーストマン大学の口腔衛生研究所の副所長であるヤンフェン・レン博士の最近の研究によると、5日間、毎日オレンジジュースを飲んだ人の歯のエナメル硬度は84%も減少したそう。他のフルーツジュースも同様の結果だとか。

「最も人気のあるジュースであるため、研究にはオレンジジュースを選んだ。しかし、ほとんどの果汁はバクテリアの増殖を防ぐため、pHが4以下(非常に酸性)である。クランベリージュースはオレンジジュースよりやや酸味が強い」と、レン博士は言う。さらに悪いことに、エネルギードリンクとソーダは、しばしばpH値が2.6(pHが低いほど、物質がより酸性である)である。ジュースがあなたにとって、とてもヘルシーなものではないかもしれない理由の詳細はここにある。

環境面でいうと、オレンジジュースは環境に良いグリーンな農産物とは言えない。オレンジジュース用のオレンジの最大の生産国はブラジルのため、その果物があなたの家に届くまでには長い道のりを旅する。でも、最も大きな影響を与えるのはオレンジジュースの輸送ではない。合成肥料や農薬を含むオレンジの栽培、果物から濃縮物を抽出して凍らせた固形物やジュースに加工するエネルギーの必要性。フロリダ州のジュース・プロデューサー(アメリカ国内で2番目に大きいオレンジジュースのオレンジ供給元)からの推定によると、オレンジジュースを生産すると、毎年1,700台の自動車と同量の二酸化炭素が排出される。

2つ目のオプション:ミルク

長所:ガラスに入った脂肪2%のミルクには、1日のタンパク質の必要量の20%、推奨カルシウム摂取量の3分の1が含まれている。さらに最近の研究では、午前中にミルクを飲む人は、タンパク質がお腹を満たす性質があり、カルシウムが体重を制御するホルモンを調節するのを助けるという理由から、昼食時に過食をしてしまう可能性が低いことがわかったそう。環境的に言えば、ミルクはローカルの産物に近いものである。それは南米で牛乳を瓶詰めし、酸化することなしにアメリカ東海岸に配達するのが難しいため。それでも、酪農場から食料品店まで、1,000マイルほど旅をする。 残ったミルクを使い切るための7つの方法を読んで、無駄にしないように。

短所:無脂肪ミルクではない限り、飽和脂肪を含むため、心血管疾患のリスクを上昇させ、糖尿病などの肥満関連疾患に影響を及ぼす恐れがある。環境問題になると、非有機ミルクは、動物の糞で汚染された飼育環境で過剰に抗生物質や成長ホルモンを摂取させられた牛(同じ様に水路も汚染されている)から作られている。アメリカ農務省が実施した2005年の試験では、化学飼養された牛の92%の牛乳中に農薬が残留していたそう。コネル大学の環境科学者によると、アメリカでは酪農業が水の消費の大半を占めていることになる。地球規模の温暖化が高まるにつれて、水はますます希少な資源になりそう。

より良いのはどっち?

ミルクを選ぶこと。レント博士によれば、歯のエナメル質を再構築するカルシウムをより多く含むため、歯にとって良い。しかし、水路を有機農薬、肥料、抗生物質、成長ホルモンから守るために、有機の物を選ぶこと。それは、オレンジジュースと同様に有益な抗酸化物質も供給してくれる。有機ミルクは、抗酸化ベータカロチン75%、ビタミンE(癌と心臓病と戦う免疫システムを助ける強力な抗酸化物質)を50%多く含み、抗酸化物質のルテインとゼアキサンチンを2〜3倍、オメガ3脂肪酸を約70%以上を含んでいる。

太陽の輝きの1杯をまだ諦める事ができない? フルーツジュースを完全にあきらめる必要はない。飲むときに、作用を和らげることが大事。

「ゆっくりとジュースを飲む事で接触時間が長くなり、歯に長時間触れてしまい、ジュースが腐食作用を発揮してしまう」これが、ジュースを飲むよりもオレンジを食べる方が良い理由。食べることで、歯との接触時間が短くなり、腐食作用なしで、栄養上の利点がすべて得られる。

レン博士の最後のアドバイス:フルーツジュースを飲んだ後に水で口を洗い流すこと。「すぐに歯ブラシで磨いてしまうと、柔らかいエナメル質の層が払拭されてしまう。ブラッシングまで30分以上待つと、唾液が歯の再硬化を助けてくれる」

※この記事のオリジナルは、ロデールのオーガニックライフに掲載されました。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスより翻訳されました。

Text: EMILY MAIN Translation: Kanako Iwaki Photo:Getty Images