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ピーナツバターだけじゃない!栄養素たっぷりの植物性バターをチェック

海外ではピーナツバターをセロリスティックにつけたものと、PB&Js(Peanut butter and Jelly)とも言われるジャムとピーナツバターを挟んだサンドイッチは小学校のお弁当の定番!そんな子供時代の懐かしの食べ物が、今ではヘルスコンシャスな人たちの間で、ジムの前のスナックやヘルシーなおやつとしても定着。

さらに、最近はピーナツバターだけでなく、それ以外のナッツバターも増えて、種類がとても豊富に。日本でもナッツバターが流行るのもそう遠くないかも。

ナッツバターとは?

ナッツバターとは、いわゆるナッツ、つまり木の実をペースト状にしたもの。ナッツバターはどれも食物由来の油脂が豊富で約70パーセントが脂質。

海外で棚を見れば、ピーナツバターだけでなく、アーモンドバター、カシューナッツバター、ウォルナッツバターなどが並ぶ。でも、ナッツバターの元祖といえば、ピーナツバター。アメリカでは戦時中はその栄養価の高さから、配給食の一つでもあったそう。

ナッツバターはどれも、心臓によい不飽和脂肪酸や、抗酸化作用のあるフィトケミカルの食物ステロール、タンパク質を多く含んでいる。カロリーはどのナッツバターでも大体同じで100gあたり約598カロリー。栄養素はナッツによって異なるけれど、どれも身体にうれしい成分がたっぷり。では、代表的な4つのナッツバターの栄養素をチェック。

ピーナツバター

いわずもがなの元祖ナッツバター。ナッツバターの中でも一番手に入りやすく、値段も手ごろ。日本でピーナツバターといえば、甘い物を想像するけれど、海外では砂糖を入れていないものも多く、中華料理ではタレに使われることも多い。

栄養素としては、ビタミンE、食物繊維を多く含んでいる。健康のために食べるのなら、ホイップタイプの甘い物もよいけれど、ぜひ砂糖なしのタイプを選んで。

アーモンドバター

アーモンドバターは、不足しがちなビタミンEが豊富に含まれており、その含有量はピーナツバターの23パーセントも多い。また、カルシウムや鉄分もピーナツバターより多いのでナッツバターの中で栄養素の点からは一番優秀かも。また、一価不飽和脂肪酸もピーナツバターより多く、なによりもピーナツアレルギーの人も食べられるというのもポイント。

カシューナッツバター

ピーナツバター同様ビタミンEも豊富だが、それ以外に鉄分やカルシウムも含んでいる。さらにオリーブオイルと同じ不飽和脂肪酸のオレイン酸も含んでいる。リッチな味わいから卵や乳製品を使わないアイスクリームにもよく使われる。

ウォルナッツバター

ナッツバターの中で唯一、DHAやEPAを含むオメガ3脂肪酸、アルファリノレン酸を含む。アルファリノレン酸は中性脂肪を下げる、総コレステロール、LDLコレステロールを下げる(一方でHDLコレステロールは上げる)、動脈硬化や心筋梗塞の予防などに効果があると言われている。ただ、ウォルナッツバターはなかなか見かけないのが難点。

カロリーには気を付けながら取り入れて

ナッツバターはどれも中毒的なおいしさなので、食べすぎには注意。どのバターも小さじ1杯、16gで約90カロリーも!小さじ2杯の32gでなんと180カロリーとご飯1杯分以上になってしまう。身体にいいからと言って、ついつい食べ過ぎてしまわないように。

パンにスプレッドとして塗るのもいいけれど、おすすめはスムージーに小さじ1杯を入れて栄養価をアップさせること。ビタミンEやタンパク質が増えるだけでなく腹持ちもよくなるので、朝のスムージーに入れてエネルギーブーストに。

また、バターのかわりに焼き菓子を作る時に使えるので乳製品や卵を摂りたくない時におすすめ。

ナッツバターは市販のものもよいけれど、生のナッツで手作りをしても。(ローストされたものでもよいが、生のものがベスト)ナッツをよく洗い、一晩以上水につけたものをしっかり水切りしてフードプロセッサーでペースト状にするだけ。容器の周りについたものをスクレイパーで落として、少しずつ混ぜてペーストにして。塩や砂糖で味をつけても。

お好みのナッツバターが見つかったら、ヘルシーな毎日のために取り入れてみて。

(栄養価参考:nutrition.org、iHerbs)

Text : Noriko Yanagisawa Photo : Gettyimages