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ナッツミルクヨーグルトって聞いたことある? 物によっては、小さな卵と同じだけのタンパク質が含まれているそう。

イギリスの大手スーパーで販売が開始されたナッツミルクヨーグルトは、無脂肪ヨーグルトやギリシャヨーグルトの隣という人気スポットを確保。それがアーモンドにせよ、ココナッツにせよ、はたまたカシューナッツにせよ、現代では従来のミルクをナッツミルクで代用した、乳製品不使用のヨーグルトが手に入る (milkを “mylk” と表記することで差別化する企業があるほど)。

そう考えれば、今年全世界で120億ポンド (約1兆8千億円) ものナッツミルクヨーグルトの消費が見込まているのはグッドニュース。

ナッツミルクヨーグルトの正体も、買い物リストに加えるべき理由も分からない? そんなあなたのためにUK版ウィメンズヘルスは事実をまとめ、栄養士サイトNutrition Resourceの栄養セラピストであるソナル・シャーに内部事情を聞いた。

【ナッツミルクヨーグルトについて知っておきたい10のこと】

初の試み

2017年、イギリス国内で初めてナッツミルクヨーグルトを発売したのはNushというブランド。今ではピーチ、ブルーベリー、キャラメル&ハイビスカス、そしてプレーン味が楽しめるアーモンドミルクヨーグルトだ。カシューナッツミルクヨーグルトやココナッツミルクヨーグルトも人気。オーツを加えて一夜漬ければ、ヘルシーな朝食メニューになる。

ナッツミルクヨーグルトが生み出す巨額の利益

乳製品不使用ヨーグルトの2016年度の売上高は、なんと4,340万ポンド (約66億円)。豆乳ヨーグルトを除いた額にもかかわらず、乳製品代替品部門の総売上の13パーセントを占めている。

タンパク質が豊富

ベジタリアンではタンパク質が不足するという世論とは裏腹に、ナッツミルクヨーグルトの中には小サイズの卵と同じだけのタンパク質を含むものがある。例えば前述のNush。125グラムのカップ1つで4グラムのタンパク質が摂取できる。これは、イギリス国民医療サービスが推奨する1日当たりの摂取量の9パーセントに相当する。

血糖値も問題なし

シャーによると、ナッツミルクヨーグルトの中には他の乳製品に比べて糖質が少ないものも。「乳製品にはラクトース、つまり乳糖が含まれている。ラクトースを避けることで血糖値と食欲が安定するので、ナッツミルクの方が体にいいかもしれない」

砂糖に気を付けて

他のヨーグルトと同様、フレーバー付きのタイプには砂糖が入っているので要注意。「ここはマインドフルに。乳製品であろうとナッツミルクであろうと、味の付いたヨーグルトには糖質と砂糖が多く含まれているから」 とシャーも注意を促している。

胃腸が健康なら、心も健康

ナッツミルクには、健康な消化機能の維持に役立つことが実証された生菌が含まれていることもあるそう。シャーによると、「生きた培養菌は、お通じを良くし、むくみを減らすのに不可欠」

ココナツがすごい

ココナツミルクヨーグルトの脂肪含有量が心配? 大丈夫。ココナッツミルクヨーグルトには確かに脂肪が多いけれど、シャーいわく、これはヘルシーな脂肪。「ラウリン酸やカプリル酸といった脂肪には抗菌作用、抗真菌作用、抗ウイルス作用があるので、免疫システムを強化してくれる」

満腹感が長続き

健康上の利益はまだ続く。シャーによれば、ココナツミルクヨーグルトには中鎖脂肪酸トリグリセリドが含まれているので、満腹感が持続するそう。「中鎖脂肪酸トリグリセリドは、食欲をコントロールする脳の受容体を満足させる。つまり、カロリー控えめの食生活にココナツミルクを取り入れれば、代謝が上がり、体重も減りやすくなるかもしれないということ」

替えてみて

ここで、料理に使えるアイデアを一つ。マヨネーズの代わりにナッツミルクヨーグルトを使ってみよう。原材料の違いによって、普通の乳製品ヨーグルトよりも濃厚な質感が出る。

自宅で作ろう

サワードウ(伝統的なパン種)を作る時と同じで、自家製のナッツミルクヨーグルトにもヴィーガンのヨーグルト種菌を使うこと。乳酸菌が混ざっているのが一般的。

まだ日本では一般的ではないけれど、市販のナッツミルクを使って自分でもヨーグルトを作れるのでトライしてみても良いかも。

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Ally Head Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images