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近頃利用者が増えている、ヘルスケアアプリを活用したダイエット。でも実際、アプリでダイエットってどういうこと? なんで痩せられるの? そんな疑問を解決するべく、エディターKが試してみたのは「noom(ヌーム)」というアプリを使った「ヌームダイエット」。試してみてわかった、アプリを活用して痩せられるメカニズムと、つまずくポイントとは?

ヌームダイエットとは?

noom(ヌーム)」というアプリを使ったダイエット。「ヌーム」は数あるヘルスケアアプリの中でも、利用料が月額5000円前後(※)とかなり高額。その代わり、一人一人に対して日々アドバイスをしてくれたり、励ましてくれたりするコーチがついて、コミュニケーションができるというのが特徴。利用者同士がコミュニケーションできるグループ機能もあり、一人ではくじけそうなときに伴走者がいてくれるのは、かなり心強いポイント。

また、ユニークなのは毎日食事や運動、体重などを記録させるだけでなく、その日のダイエットに対するモチベーションの高さを質問されたり、誘惑が多い週末の乗り切り方、様々な栄養素についての豆知識といったことまで、毎日さっと読める分量の情報がホーム画面に表示される点。毎日少しずつ提供される情報をチェックしているうちに、ダイエットをしていく上での正しい知識も身につくようにできている。

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※利用料は各種プランがあり、人によって異なる。

ヌームダイエットで何が変わる?

エデイターが実際に「ヌームダイエット」を1ヶ月試してみた結果、目標の3キロ減には届かなかったものの、体重は2キロ減、さらに一番の目標にしていたおなかのポッコリが解消し、背中からみても痩せたと言われるくらいの変化があった。その理由と、「ヌームダイエット」で変わることをまとめてご紹介。

1.食べる量と質を意識して食事を選ぶようになった

他の多くのダイエット&ヘルスケアアプリと同様、「ヌーム」は食事を記録するのが基本。朝食、朝のおやつ、昼食、午後のおやつ、夕食、夜のおやつと、それぞれに食べたものを入力すると、多くの食材やメニューがすでに登録されており、およそのカロリーが表示される。

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さらに、食べたものそれぞれが、「積極的に食べたいもの=緑」「節度をもって楽しみたいもの=黄色」「食べる量に厳重注意!=垢」という3つの食品群に自動的に振り分けられ、一覧で見ることができる。エディターKのある2日間の食べたものリストを色分けで表示したものがこちら。

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左側は、野菜をたっぷり食べ、赤いグループの食品を抑えられた日。右側は、ワインを飲みすぎてしまい、真っ赤を通り越してエンジ色になり、大幅に摂取カロリーの目標も超過した日。

こうして視覚化され、毎日記録していくことで、どの食材が緑で、どの食材が赤なのか、だんだん想像がつくようになり、以前なら口寂しいからと何も考えずにつまんでいたお菓子も、赤い食材ではなく、黄色や緑の食材に置きかえようという気分になった。できるだけ、緑の食材を多く摂取するよう心がけ、赤い食材は意識的に食べ過ぎないよう気をつける。その学びと意識の変化が、最大の収穫だと思う。

2.意識的に歩くなど、運動量を増やそうという意識が芽生えた

上の色別食材一覧の上部に摂取カロリーを表すメーターがあり、右端の方に「許容範囲」と書かれているのがわかるだろうか。この「許容範囲」カロリーは、指定された以上に歩いたり、エクササイズを行うと数値が大きくなる。つまり、たくさん運動すれば、摂取していいカロリーが大きくなる。基本的に食べることが大好きなエディターKは、許容範囲を大きくしたいがために、ジムに行く頻度を増やし、1キロくらいの距離なら積極的に歩いて移動し、歩数を稼いだ。運動しなさい! と言われるよりも、たくさん食べたいから運動しておこう、と自らの意思で運動させるこの仕組みは、ストレスなく運動量を増やすのに役立った。

3.アプリの利用をやめてもリバウンドしない自信がついた

「ヌーム」のコーチが教えてくれたダイエットのための食生活は、何かを排除するといったものではなく、炭水化物もしっかり摂る、健康的な食事法。期間を決めて何かを我慢するのではなく、食べたいと思うものが変わってきたので、この1ヶ月で学んだ食事や運動の意識は、アプリの利用をやめても継続できる気がしている。

ダイエット中のつまずきポイント

実は人生で本格的なダイエットに取り組んだ経験がなかったエディターK。それまで食べたいものを食べたい時に食べたいだけ、という生活を続け、年々体重が増えていたので、アプリを使い始めて2週間くらいで体重が1キロ以上落ち、気になっていたおなかや背中の贅肉もすっきりして喜んでいた。が、その後に待ち受けていたのが、ひどい便秘&体重が減らない時期(むしろ増加!)

毎日快便だったエディターKは、低炭水化物ダイエットをする人やケトジェニックダイエットをする人も悩むという便秘に、人生で初めて悩むことになった。これだけ野菜を食べているのに、これだけ運動しているのに、なんで出ないんだろう?

悩んでいた時に勧められたのは、水溶性食物繊維の粉末「難消化性デキストリン」。「トクホ飲料などにも配合されているという成分で、食後の血糖値の急上昇をおさえてくれるし、整腸効果があるからダイエット中の便秘対策にもいいよ」と友人に教えてもらってAmazonでポチり。普通のお水やお茶、さらにはスープなどどんなものに混ぜても無味無臭で、食物繊維を補うことができる。実際に摂取してみたところ、少しずつではあるものの、便秘は改善。



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この便秘の悩みは「ヌーム」の特徴というよりは、食事の変化によるものなので、アプリ自体の問題はなし。

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「ヌームダイエット」は試すべき?

ダイエットのために身に付けたい基本的な生活習慣を学び、定着させるためには効果的な方法。1ヶ月あたり5000円というコストは決して安くはないけれど、1ヶ月でもある程度の学びはあるので、パーソナルトレーニングに1回行くようなつもりで試してみるのはいいかもしれない。なお、利用料は人によって異なるようで、公式サイトで目標や持病の有無などいくつかの質問に答えていくと、最後にその人にオススメのプランと料金が提示される。解約したい場合にはコーチにメッセージを送るだけで解約できるのも、簡単で親切。

「ヌーム」について詳しくは公式サイトをチェックして!



photo : Gettyimages

Headshot of Kiriko Kageyama
Kiriko Kageyama
エル・グルメ編集長/ウイメンズヘルス編集長

『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。