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夜型のみんなには、うれしくないニュースが飛び込んできた。日常的に夜更かしすると、糖尿病や精神的な病を患う可能性ばかりか、死亡率まで高くなるというのだとか。

時間生物学の国際ジャーナルに掲載された研究によって、“間違いなく夜型” の人は、“間違いなく朝型” の人よりも、糖尿病、神経障害、精神疾患といった健康問題を抱えやすく、死亡リスクが高いことが分かったそう。

研究チームは、イギリス国内の成人43万3,268人を平均6年半にわたって追跡。参加者たちは、“間違いなく朝型”、“夜型というよりは朝型”、“朝型というよりは夜型”、“間違いなく夜型” という4つのカテゴリーのどれかに自分を分類するよう指示を受けた。研究期間中に亡くなった参加者は1万人強。そのデータから研究チームは、“間違いなく夜型” の人は、朝型の人よりも死亡率が10パーセント高いことを発見したのだとか。

米国ノースウェスタン大学フェインバーグ・メディカルスクールの神経学助教授で、この研究論文の筆者のひとりであるクリステン・ナットソンは、プレスリリースの中で、「過去の研究結果は、夜型の人は健康状態が悪い傾向にあり、糖尿病や心臓疾患などの病気を患いやすいことを示してきたけれど、死亡率に注目したのはこの研究が本当に初めてである」 と語ったらしい。

夜型人間に多く見られたのは、死亡リスクの高さだけではない。“間違いなく夜型” の人が何らかの精神疾患の兆しを見せる確率は、“間違いなく朝型” の人の約2倍であることも判明したそう。

「私たちは、もともと夜型なのに朝型の生活を送ろうとしている人々に問題が起きているのでは、と考えている」 とナットソン。「スケジュールが不規則な場合は特に、体内時計と外界とのミスマッチが長期的な健康問題を引き起こすこともある」。

この研究結果からは、夜型人間が糖尿病や神経障害に加えて、胃腸障害や呼吸器障害を患いやすいことも分かるそう (定期的な夜更かしは、不必要な体重増加にもつながりかねない。秒刻みで朝型のほうが良く思えてくるでしょ?)

ただし、研究対象者の94パーセントが白色人種だったので、好まれる睡眠時間の違いを完全に把握するには、更なる研究が必要であることも述べておくべきかも。

睡眠スケジュールを変えるには

より長く健康的な人生を送るために睡眠サイクルを一新したい夜型のあなたは、就寝時間を毎日30分ずつ早くして、少しずつ変えていこう。

仕事のスケジュールや簡単には変えられない事情があるので、自分は永遠に夜型として生きる運命にある? ナットソンは、今回の研究結果を警笛として見なし、自分の健康に格段の注意を払うことを勧めているみたい。

「今のままでは、このような健康問題を抱える可能性がある。従って、健康的なライフスタイルの維持にもっと気を配る必要があることを夜型の人に認識してもらいたい。バランスの取れた食事をし、体を動かし、十分に寝る。どれも大切なことだけれど、夜型人間には特にそうだと言える」。

※この記事は、当初メンズヘルスから翻訳されました。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Reegan Von Wildenradt Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。