Food, Oat bran, Breakfast cereal, Ingredient, Cuisine, Dish, Breakfast, Meal, Cereal, Oat, pinterest

世界最古のスーパーフードが流行りそう

フラックスシードって知ってる?

ケール、キヌア、チアシード、ゴージベリーなどの新しい食材がスーパーフードとして登場。キヌアやチアシードは定着した感はあるけれど、フラックスシードは知っている?日本ではまだなじみがないかもしれないけれど、海外ではチアシードなどスーパーフードの隣に並ぶだけでなく、ビスケットやクラッカーなどのお菓子、ワッフルやドーナツ、クラッカーなどの小麦製品に含まれることも多い人気のスーパーフード。

フラックスシードの生産量が多いカナダの、Flax Council of Canadaによると2010年時点でアメリカとカナダでは毎年300品以上のフラックスシードを使った商品が新しく販売されたそう。それでは、フラックスシードとはどんなものなのか。

フラックスシードとは?

フラックスシードとは亜麻科の植物の種のこと。その歴史は古く、6000年前から食べられていたそう。バビロニアの時代から栽培されており、もしかしたら最も古くから栽培されているスーパーフードかも。

日本では亜麻仁と呼ばれ、その油、亜麻仁油は近年健康によいとされ注目を浴びている。でも油だけでなく種にも栄養素がたっぷり!

フラックスシードの栄養素のうち特筆すべきものはこの4つ。

アルファレノレン酸が豊富

オメガ3脂肪酸が多く、そのうち必須アミノ酸の一種のアルファレノレン酸を多く含むフラックスシード。必須アミノ酸は体内でEPA、DHAなどに変換されるが、体内では作ることができないので外から取り入れないとダメ。魚に多く含まれるEPAやDHAを摂りたいけれど、なかなか魚を食べないという人はフラックスシードを試して。

アルファレノレン酸は炎症を抑え、脳梗塞や心臓の疾患を予防したり、アレルギーを抑えてくれる働きもあるそう。

植物性エストロゲンのリグナンを多く含む

リグナンは抗酸化物質として働く植物エストロゲンの一種。腸内でバクテリアが食物リグナンをヒトリグナンに変換されることで、エストロゲンのような働きをする。リグナンは心筋梗塞や動脈硬化などにも効果があると考えられ、体内で代謝されることで悪玉コレステロール(LDL)を減らしたり、総コレステロールの値を下げるそう。

ゴマ、ライ麦、大豆などにも含まれるが、フラックスシードのリグナンの含有量はトップクラス。小さな種の中にたっぷりの栄養が含まれるまさにスーパーフード。

食物繊維もたっぷり

さらに、食物繊維も豊富で水溶性、脂溶性両方の食物繊維を含んでいるので、腸内の環境を整えてくれる。また、腸を活発にするだけでなく、糖質の吸収も防ぐ効果が。

フラックスシードを食べる時は水分と一緒に摂るようにして。

グルテンフリー

フラックスシードはグルテンフリーなので、セリアック病や健康のためにグルテンをカットしている人でも安心。いつもの食事に加えることで手軽に栄養価をアップさせることができる。

どうやって食べる?

フラックスシードは丸ごとのホールシードタイプと、粉状になったミールタイプがある。
ホールシードタイプのものはそのままゴマやチアシードのようにサラダにふりかけたり、ヨーグルトやスムージーのトッピングにも。

ミール状のものは粗いものから細かいものまでいくつか種類があるので、使うものに合わせて。ケーキやマフィン、クッキーなどの焼き菓子を作る時に材料の一部をフラックスシード替えれば栄養価もアップ。

卵アレルギーの人は水と合わせてゲル状になったものを、マフィンなどの焼き菓子を作る時に卵の替わりに入れてもよいそう。

食べる時のコツは?

外側の殻が堅いので、栄養価をしっかり摂りたいのなら、ミールタイプを選ぶか、ホールシードのものを挽いて粉状にしてから食べるのがおすすめ。そうすることで吸収されやすくなる。コーヒーミルやナッツやゴマなどの砕けるグラインダーを使って粉状にして。ただし、一度粉状にすると酸化しやすくなるので、使う分だけ挽いて、なるべく早く使うように。

チアシードに負けないくらい栄養たっぷりのフラックスシード。いち早く取り入れてみては。

Text:Noriko Yanagisawa