生理中、毎日のように飲んでいる鎮痛剤を少なくとも半分に減らしたい? 大丈夫。化学薬品を使わずに激しい生理痛を治す自然療法はたくさんあるから。今度生理がきたら、アメリカ版ウィメンズヘルスがおすすめする以下のテクニックを試してみて。
1.お風呂もシャワーも高温で
生理中は熱いお風呂やシャワーで体を温めたいもの。でも、実際のところ熱いお湯には、かなりの癒し効果があるという。
『V Is for Vagina』の共著者で産婦人科医のアリッサ・ドウェック医学博士によれば、「お湯が熱いと血液が骨盤周辺に送られるため、生理中の腹痛を引き起こす筋肉がリラックスする」そう。
2.体を常に潤しておく
矛盾していると思うかもしれないけれど、もっと水を飲めばお通じが良くなり、お腹のハリが減ることもある。キュウリやスイカなど、水分が豊富なフルーツや野菜を食生活に加えれば、体がさらに潤う。
温かいお湯を飲んで、生理痛を体の内側から和らげることも可能。ドウェック博士いわく、温かい飲み物は筋肉をリラックスさせるそう。
3.温感パッドを使う
残念ながら、1日中お風呂に浸かっているわけにはいかない。
その代わりにドウェック博士は、温感パッド(生理痛用に作られたThermaCare Heatwrapsなど)の使用を勧める。ストッキングやジーンズの裏に貼り付ければ、子宮の筋肉が最大8時間にわたって落ち着く。電気刺激パッドや湯たんぽよりも画期的。
4.汗を流す
米イェール医科大学の婦人科・生殖科学部で臨床産婦人科学教授を務めるメアリー・ジェーン・ミンキン医学博士によれば、そこそこのワークアウトでムードを改善するエンドルフィンの分泌が促進されて、生理痛が自然と和らぐこともあるそう。
ドウェック博士いわく、エクササイズは、これから来る生理痛を防ぐ(少なくとも軽くする)のにも役立つ。この効果を最大限に引き出すために、「生理前の1週間はワークアウトを増やしてみて」
5.オーガズムを得る
ドウェック博士によると、「オーガズムで本当に生理痛が和らぐ人もいる」そう。
その仕組みはハッキリしていないけれど、試してみる価値はある。
6.ハッピーアワーを楽しむ
グラス1杯のワイン(またはお好みのアルコール)が子宮を含む全身の平滑筋をリラックスさせ、生理痛が和らぐことも。ミンキン博士の話では、「陣痛をアルコール点滴で緩和していた時代もある」そう。
でも、鎮痛剤などの薬を飲んでいる場合には、お酒を飲んでも問題ないか、必ず事前に確かめること。
7.ジンジャーティーかシナモンティーを飲む
温かい飲み物なら何でも生理痛の緩和に役立つけれど、ドウェック博士いわく、その効果を高める秘訣はスパイスにある。生姜は昔から天然の鎮痛剤として使われており、シナモンには、腹痛を引き起こす子宮けいれんを和らげる消炎作用がある。
生姜やシナモンが苦手な人には、鎮痛作用のあるペパーミントやカモミールがおすすめ。
8.セルフケアの日を設ける
ラベンダーオイルを使ったマッサージや針療法は、全身の痛みを和らげるのに効果的。ドウェック博士も、これで不快感が軽減されると言うし、セッションが終わる頃には痛みも不安も消えているはず。
9.ヘルシーな食生活に徹する
ドウェック博士によると、糖質と糖類の少ない食生活を送り、生理前と生理中に食物繊維の摂取量を増やすようにしていれば、生理による不快感は軽減される。
生理中、下痢になることは実際にある。クッキーやチョコレートを食べすぎないように気を付けて、お通じを正常な状態にキープしよう。ドウェック博士が言うように、「生理中に食べたくなるものは全て、たぶん避けるべきもの」
10.ヨガでリラックスする
補完代替医療の専門誌『The Journal of Alternative and Complementary Medicine』に掲載された2017年の論文レビューによれば、普段からヨガをしていると、生理に伴う不快な症状が出にくくなるそう。
このレビューでは、アサーナやプラーナーヤーマといった異なるタイプのヨガ、その他のリラクゼーションテクニック、そして瞑想テクニックが生理痛に与える影響を扱った15本の論文が分析された。その結果、このレビューの対象となった全てのヨガに鎮痛作用が見られた。
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text:Esther Crain and Mallory Creveling Translation:Ai Igamoto Photo:Getty Images