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今までの研究で、たまに睡眠不足だったとしてもアスリートの瞬間的な最大パワーなどには影響しないことが分かっている。でもアスリートの気分や姿勢には影響するそう。さらに、2007年の研究によると、30分間の昼寝をしたあとには短距離走の結果がよくなることが分かったという。その内容を、アメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

また、短時間の昼寝は仕事の生産性もよくなることが研究中の調査で分かってきている。ヒューストンの大学勤務の神経学者アーティー・ラム医学博士によると、たった20分間寝るだけでも注意力が増し、気分も良くなるなど沢山の効果があること判明したとか。さらに、学習効果も上げてくれるそう。『Nature Neuroscience』に発表された2002年の研究によると、授業の合間に昼寝をしたグループとしなかったグループでは覚えていたことに差がみられたそう。

朝は5時半に起きてワークアウトをする毎日を送っているというライターのアック・シルトンは、暗いうちに起きると午後にはどうしても眠くなってしまうことに悩んでいたという。お昼のサンドイッチを食べると2時ごろには睡魔が襲ってきて、眠気をやっつけようと甘いものを食べると、さらに眠くなるということが良くあると話す。さらに一日の仕事が終わるころには眠すぎて運動をさぼったり、インターバルトレーニングを短くしたりしてしまい、自己嫌悪に悩んでいたそう。

そこで、アックはアスリートにも昼寝は効果があるということを知り、昼寝を取り入れてみることにした。趣味でサイクリング、ランニングをして、たまにトライアスロンもするというアックは瞬間の最大パワーについてはあまり気にしていないけれど、いつもワークアウトの途中であきらめていることは気になっていたという。

昼寝がランチ後のだるさやワークアウトをあきらめることを解決してくれることを期待して試してみることにした。アックは自宅で仕事をしていたため、すぐに実践することができたという。睡眠時間の確保も普段なら30分かそれ以上ネットサーフィンなどで時間を無駄にしていたので、簡単だったそう。

睡眠の専門家で、企業向けのスリーピングポッドを販売するMetroNapsを起業したクリストファー・リンドホルストによると、理想的な昼寝の長さは20分間だそう。20分以上寝てしまうと身体がさらに深い眠りに落ちてしまう。これは夜寝るときにレムサイクルに入りたいといには良いけれど、日中この深い眠りに入ってしまうとだるさにつながってしまう。

残念ながらアックがこの昼寝チャレンジを始めたときはこのことを知らず、初日には45分も寝てしまい、起きて今日が何曜日かもわからなくなったという。結局コーヒーを飲みながらしばらくボーッとフェイスブックをながめてからようやく仕事に戻れたそう。

2日目はタイマーを15分にセットして実践。でもちゃんと眠れるか心配しているうちに11分もたち、すぐにタイマーが鳴ってしまったので昼寝の効果はまったくなかったという。

3日目は、23分にセットして眠りに落ちる時間と実際の睡眠時間の両方を確保できるようにした。そして、ただベッドで静かに23分間横になっているだけでも意味があると言い聞かせたそう。すると昼寝から起きた後は身体も休まり、また仕事に戻る気になれていたという。アックは自分にぴったりな昼寝の時間を見つけられた。

昼寝することに慣れてきた頃にはいろんな変化が起きたそう。普段は午前中頭がまだしゃきっとしているときに原稿を書くというアック。3時ごろには疲れて書き物はできなくなっていたけれど、昼寝をすると起きてからも頭が働いて書くことが出来たという。生産性の低下もあまり感じず、やらなくてはいけないこともどんどんはかどったという。さらに仕事が終わってからもワークアウトが気重ではなかった。朝ランニングした日は特にさぼりがちな筋トレも再開することができた。

ただ、すべて上手くいったわけではなく、締め切りに追われているときはお昼の後に23分間の昼寝タイムを取れないこともあった。そういう日はいかにこの新しい昼寝の習慣が定着していたかを感じたそう。ただ、23分の昼寝の後にさらに眠りたくて20分後にまたアラームをセットするくせもついてしまったそう。確かに昼寝は生産性がアップするが、どうしても最初の昼寝では起きられずにまた寝てしまうこともあったという。

そして1ヶ月近くこの新しい習慣を続けたところ、成功法則をアックはついに見つけたという。それが「昼寝のコーヒー」。これは、寝ている間にカフェインが身体の中で処理されるので起きたときにはしっかりと目が覚めているというもの。だから、ランチの後にコーヒーを飲んでタイマーを23分にセットすれば、目覚めたときにはすっきり! 研究でも短い昼寝の前にカフェインを摂取すると、ただ昼寝をしたときや、コーヒーだけを飲んだときと比べて仕事でのミスが減ったということが分かっているそう。

もしかしたら、午後に頭がぼんやりするのなら少し時間をつくって昼寝をしたほうが生産性もアップするかも。ただし、寝る前にコーヒーを飲むのを忘れずに!

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Ac Shilton Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images