長井かおりさんが実証実験! 崩れないメイクで、ハーフマラソンを走り抜く!
スポーツ時のメイクで気になるのは何と言っても「崩れ」。汗をかいたり、皮脂が出るなど、スポーツ時のメイクの状態はと....
スポーツ時のメイクで気になるのは何と言っても「崩れ」。汗をかいたり、皮脂が出るなど、スポーツ時のメイクの状態はとても崩れやすく、常にメイク崩れと戦っている人も多いのでは? もしくは、「崩れるくらいならいっそすっぴんでいい!」という人もいるかもしれないけれど、ちょっと待った!! スポーツ時でも崩れないメイクは、可能なんです!
ウォータープルーフ素材のコスメは年々進化をしてはいるものの、スポーツ時の過酷な状況を乗り越える「崩れないメイク」には、テクニックが必須。ヘア&メイクアップアーティストでありながら、ランも楽しむ長井かおりさんが編み出したスポーツメイクなら、メイクもスポーツも気持ちよく楽しめる。これまでも崩れないメイクテクニックについて提案してきた彼女が、「本当に崩れないの?」という実証実験をするため、4月9日にハワイで行われた「ホノルルマラソン ハパルアハーフ」に出場! 厳選コスメで作った崩れないメイクで挑んだハーフマラソンの、実証実験結果をお届けします。
まずは、今回のハーフマラソンで使用する最新コスメを長井さんがピックアップ。
崩れないメイクに最適!と長井さんが感じたコスメを、テクニックと一緒にご紹介します。
Text : Erica Teramoto
崩れないメイクのポイントは、スキンケアにあり!
写真左:スリー バランシングボディUVプロテクター 写真中央:シスレー フィトブライトニングデイリーディフェンス 写真右:ハウスオブローゼ シャーベットローション
崩れないようにメイクをしようと思うと、あえて、さっぱりとしたスキンケアをしようとする人が多い。でも実はここを「しっとり仕上げ」にすることが、崩れないメイクのキーになる。水分をしっかり入れたスキンケアをすることで、下地やファンデーションのノリが良くなり、密着度も増し、崩れにくくしてくれるのだ。また、汗をかく運動中の肌は、どうしても乾燥しがち。運動前のスキンケアで、乾燥しにくい肌にするのも重要なポイント!
・ハウスオブローゼ シャーベットローション
全体的なスキンケアを終えた後に、Tゾーンなど崩れやすいところにコットンで塗布。ひんやりとした付け心地が気持ち良いだけでなく、収れん作用もあり毛穴を引き締め、皮脂崩れの予防に。
・シスレー フィトブライトニングデイリーディフェンス
顔用のUVケアは、汗にも強く、UVカット効果に優れていて、さらに潤いも高いものをチョイス。紫外線や大気汚染などからもしっかり守ってくれるという、トリートメントとハイプロテクションを兼ねそろえた優秀商品。肌表面のうるおいもしっかり与え、保ってくれる。
・スリー バランシングボディUVプロテクター
こちらはボディ用UV。紫外線だけでなく、花粉やPM2.5などの大気汚染などの外的ストレスから守ってくれる多機能型。植物原料を含んでいるので付け心地が軽やかで嬉しい。ボディにもしっかりとしたUVケアを!塗り忘れの多い、首の後ろまでしっかりと塗っておこう。
ベースメイクアイテムは、テクニックを駆使!
写真上左:資生堂 BBフォースポーツ 写真上中央:エムアイエムシー ナチュラルホワイト二ングミネラルパウダーサンスクリーン ピュアベージュ 写真上右:コスメデコルテ パーフェクトポアカバー 写真下左:ナーズ ソフトマットコンプリートコンシーラー
汗をかくことがわかっているからこそ、崩れも気になるのがベースメイク。汗をかいても気持ちよく過ごせる肌を作るには、崩れないようにするためのテクニックを駆使しよう。手持ちの化粧品でも、適材適所でコスメを使い分けたり、ちょっとしたテクニックを加えるだけで、ベースメイクは驚くほど崩れないようにすることができる。スポーツ時だけでなく、湿度の多い時期などにもぴったり!
・コスメデコルテ パーフェクトポアカバー
毛穴を埋める効果のある毛穴用下地は、肌表面の凹凸を滑らかにするだけでなく、皮脂吸着効果にも優れている。皮脂が出やすいTゾーンやあご、小鼻の周りなど、毛穴の開いているところに塗りこめるようにして塗布することで、化粧崩れを土台から予防!
・資生堂 BBフォースポーツ
スキンケアの時点でしっかりUVカットはしていても、ベースメイクでさらに強度を増すためにここでもSFP50のアイテムを使用。カバー力と機能を兼ね揃えたBBクリームを肌にのせたら、水で濡らしてから固く絞ったスポンジで塗り広げる。こうすることでファンデーションが肌にピタッと密着し、ファンデーション崩れを防ぐ。「濡れスポンジテク」をぜひ!
・ナーズ ソフトマットコンプリートコンシーラー
BBクリームではカバー力が少し物足りないという人は、柔らかくて伸びの良いコンシーラーをポイントで使おう。シミのあるところにはコンシーラーでガードを固めると、さらなる日焼けから守ることに! コンシーラーは気になるところだけに上手に使って。
・エムアイエムシー ナチュラルホワイト二ングミネラルパウダーサンスクリーン ピュアベージュ
ベースメイクの最後には必ずパウダーを。パウダーをのせることでしっかりとファンデーションが肌の上で固まる。肌に直接ポンポンするタイプなので、しっかり圧をかけて塗布。ミネラルパウダーなので、ツヤのある仕上げに。サンスクリーン効果のあるパウダーを選ぶことで、さらに日焼け対策を!持ち歩きができるこの商品ならば、ランのスタート前にも、走っている途中でも塗り直しOK!
ポイントメイクは鮮やかなカラーを活かして、リゾートラン向けに!
写真下左:ランコム マットシェイカー 写真上右:キールズ バタースティックトリートメント 写真中:メイベリン ファッションブロウポマードクレヨン 写真中:アナスイ ラスティングカラーアイライナーWP 写真下:ジバンシィ フェノメノンアイズ
スポーツをする日のポイントメイクは、思い切ってカラーアイテムを使ってみるとテンションが上がるので、ぜひ試してみてほしい。リゾート地でのランや、SNS映えを意識するならば、目元に鮮やかな発色を際立たせるのがGOOD。サンバイザーなどで目元は影になるので、アイシャドウは塗らずにカラーアイライナーだけで演出。汗や皮脂にも強いウォータープルーフ商品を取り入れて。
・アナスイ ラスティングカラーアイライナーWP
発色が鮮やかなアイライナーをチョイス。今回は、カラーアイテムの中でも、目を大きく見せてくれる効果が高いブルーを上まぶたに!さらに、サンバイザーに合わせて、下まぶたにグリーンを使用。どちらもあえてぼかさず、はっきりとラインを見せることで、リゾート感を演出。ブルーのアイライナーは日常でも使いやすいので1本持っておいても◎。
・ジバンシィ フェノメノン・アイズ・ウォータープルーフ No.2
アイライナーに合わせてブルーのマスカラを使用。美しいターコイズブルーなので、まつげの毛先に適度なブルーを感じて、ブラックより抜け感がUP。もちろんウォータープのものを。
・メイベリン ファッションブロウポマードクレヨン
汗を拭ったりすることで、どうしても消えがちなアイブロウメイクは、「落ちない」を謳う商品を選んでみて。今回はササっとラフにかけるだけでなく、クレヨンタイプでしっかりと肌に密着するアイテムをピックアップ。ただし、スクリューブラシを使ってぼかすことを忘れずに。眉尻は手持ちのペンシルで調整すると、しまった印象に。
・ランコム マットシェイカー
・キールズ バタースティックトリートメント
テンションアップにリップも鮮やかなカラーをチョイス。スポーツの際は水分・エネルギー補給をすることもあって、リップカラーの維持は非常に難しい。さらに日焼けも心配なので、日焼け止め効果がありながら、カラーがついたものを選びたい。今回はマットシェイカーをベースで使用して、カラーステインの役目を。その上からバタースティックトリートメントをオン。バタースティックトリートメントは、ラン中の塗り直しの為にもポーチにIN。
メイクの仕上げにもうひと手間を!
写真左:ラ ロッシュ ポゼ UVイデアXLプロテクションミスト 写真右:M・A・C プレップ プライム フィックス+
メイクが全て仕上がったら、最終の仕上げ!ここでひと手間を加えることで、よりメイクを崩れにくくフィックスすることができる。また、UVケアもダメ押ししよう。ミストやスプレー状のアイテムを使用することで、より快適なスポーツメイクに。
・ラ ロッシュ ポゼ UVイデアXLプロテクションミスト
世界中の皮膚科で採用されている敏感肌対応のスキンケアブランド ラロッシュポゼから、今年新発売となったUVミスト。細かい霧状のミストで、顔だけでなく髪にも使用することができる。屋外でのスポーツでは髪が紫外線にさらされるので、髪にもしっかりUVケアを。首の後ろから背中にかけてなど、手では届きにくいところにもミストタイプなら塗布しやすい。
・M・A・C プレップ プライム フィックス+
メイクを仕上げた後の肌には、フィックス用ミストをフワッと吹きかけると、水分とベースメイクの粉体がピチッと密着し、より崩れにくくすることができる。ツヤを引き出す効果にも優れているので、よりスポーツ向けの肌に。乾燥時期にはメイクの上から潤いを与えてくれるミストとしても使えるので、持っていると便利!
落ちないメイクは、海でも落ちなかった!
走り終わった後、そのままの顔で海に。海に潜って遊んだにもかかわらず、アイライナー、アイブロウが全然落ちない!多少のウォーターアクティビティでもビクともしないことがわかり、これならばラン以外のスポーツでも適用できると確信。
商品の強みとテクニックを駆使すれば、メイクはもう崩れない!
ヘアメイクの仕事をしながら、走ることを趣味にしている長井さんだからこそ、「スポーツをしてもキレイでいられる方法はないだろうか」という思いから生まれたスポーツメイク。今回は、これまでやってきた崩れないメイクの実験の中でも特に過酷な条件下での実験だったとのこと。だが、ここまで崩れずにハーフマラソンを走りきれたのは、テクニックもさることながらコスメの進化も大きいからだそう。「コスメの進化は目まぐるしく、特にウォータープルーフの技術やUVケアの商品は毎年ものすごく良くなっているので、商品の強みを考えてテクニックを加えれば、スポーツメイクはもっと楽しめる!」と長井さん。おしゃれなウェアが多くなってきているからこそ、メイクもスポーツ仕様で楽しんで欲しい。メイクもスポーツと同様にトレーニングで上手くなっていくもの。自分自身が心地の良いスポーツメイクを是非手に入れてみて!
『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。