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今こそその習慣を変える時。
あなたの健康計画は目も対象?同じコンタクトレンズを6ヶ月使い続けた女性が失明したという恐ろしい話を聞けば、戸惑う余地はない。その内容をアメリカ版「ウィメンズヘルス」からご紹介。

The Daily Mail誌によれば、台湾の学生が使い捨てコンタクトを6ヶ月使用し続けたところ、アメーバに目を喰われたという。

事実かどうかは別として、目は無敵ではないこと、目にもケアが必要なことを思い出させてくれる話。米国マイアミ大学の眼科学教授で米国外科学会会員および米国眼科学会代表のリチャード・シュガーマン医学博士は、 「目を大切にするためにするべき常識的なことがある」 と語る。 ぞっとするような結末が待つ過ちとは?

プロテクションなしでラケットスポーツをする

テニスやラケットボールは、注意を怠ると大きな怪我に繋がるアクティビティ。博士いわく、「一部のスポーツでは目の怪我が多い。そのほとんどが適切なポリカーボネートプロテクションで目を守れば防げるもの」。通常、目の周りの骨が衝撃から守ってくれるものの、ボールのような小さな物は眼球を直撃する可能性がある。

コンタクトレンズを取り替えていない

「コンタクトの長時間の着用によって、永久的な傷が付いたり視力が失われたりする」 と言う博士。変えるのが面倒または買い替えるお金がもったいないという理由から、使い捨てコンタクトの使用期間をつい引き伸ばしたくなるもの。でも、これには問題がある。コンタクトは目の角膜上に被せるものだが、角膜には酸素を供給する血管がない。その仕事を代行するのが涙なのだが、コンタクトに遮断されている以上角膜まで到達できない。さらに、歯と同様、定期的に掃除されないとコンタクトの周りに膜ができる。これが蓄積すると角膜への酸素供給が阻まれる。その結果、酸素不足に陥った角膜が衰え、細菌に感染しやすくなる。

取り外しや洗浄に関するガイドラインはコンタクトの種類によって異なる。それがどんなものであれ、指示には従うこと。失明した台湾人女性の話が完全な事実ではないとしても、現実に起こり得ること。「コンタクトの長すぎる着用は、視力を危険にさらす深刻な感染症のリスクをもたらす。その結果は修復不可能なものかもしれない」

目をこする

博士によれば、「最もよくある過ちがこれ。目の不快感には必ず理由があることを無視している」。目の表面に何かあるからといって目をこすると、その物体は奥へ奥へと入り込み眼科に行くはめになる。目をこすると角膜が破れ、感染症にかかる危険性も出てくる。

こすりたい気持ちを抑え、目のやりたいようにさせること。大抵の場合、瞬きをすれば涙でゴミが洗い流される。それでだめなら、不快感が消えるまで市販の目薬で流し出す。それでも改善しないなら、眼科に電話してアドバイスをもらうか実際に診察を受けること。

ゴーグルを付けずにDIYをする

一見罪のなさそうな日曜大工にも、ゴーグルを付けなければ救急医療室送りになる危険性が潜む。「金属同士を打ち付けていたら、破片が飛んで自分や近くにいた人の目に入ったというケースを見てきた」 と博士。日曜大工では、砕かれた材料の粒子が高速で飛んで目に侵入する。「ハンマーや釘と一緒に、保護メガネも買うように」

マスカラを買い替えていない

そう、マスカラには消費期限を設けるべきなのだ。博士いわく、「コスメアイテムは目に悪影響を及ぼす汚染物でいっぱい」。カワイイまつ毛も実は細菌だらけなので、マスカラを塗ってチューブに戻すたびに、有害なバクテリアを蔓延させていることになる。「念のため、アイメイク用品は3ヶ月に一度買い替えて」。アイシャドウを塗るのに指を使うのもダメ。メイクしながら常に手を洗う場合を除いて、ここは一つ大人になってメイクアップブラシに投資しよう。

サングラスを持ち運ばない

ビーチに着いてサングラスを家に忘れたことに気付いたら、ドラッグストアに立ち寄って買うこと。太陽を直接見ることはなくても、波や砂に反射する光は俗に太陽盲と呼ばれる光線角膜炎の原因となる。これは角膜が日焼けをするようなもの。症状には痛みが伴い、一時的な (そして間違いなく精神的なトラウマとなる) 失明に繋がりかねない。保護範囲が広い大きなレンズのサングラスを選ぶようにしよう (これで気分も華やかに)。

博士は、「UVA (紫外線A波) とUVB (紫外線B波) の両方から目を守るのも忘れずに。どちらにも発がん性がある」 と注意を促す。サングラスなしで繰り返し紫外線にさらされると、視力喪失やまぶたの皮膚がんに繋がる白内障などの長期的な問題を引き起こす。要は、出来るだけサングラスを付けるべきだということ。

コンタクトレンズをしたまま水に入る

海、お風呂にシャワー。それが何であれ、コンタクトを水に接触させるのは避けること。博士は、「コンタクトを殺菌性のある生理食塩水の代わりに水に浸けて保存するのもよくない」 とする。「水は、最悪の場合失明を引き起こす寄生虫の温床」。アメーバの話を今一度思い出して。

何かおかしいと思っても眼科に行かない

目に何か異常があるなら、どんな些細なことでも出来るだけ早く眼科医に相談すること。博士も 「目の異常は、初期段階では簡単に治療できるケースがほとんど。時間が経てば経つほど治療が困難になる」 と警告する。

博士は、金曜日に片目が見えなくなったのに、日曜日まで診察に来なかった女性を例に挙げる。目の裏側に並び、光に敏感な組織である網膜に問題があった。「もっと早く来ていれば、助けられたかもしれない。ただ座って、“私たちにできることは何もありません” と伝える時は、胸が張り裂ける思いだ」。赤み、ヒリヒリ感、ぼやけた視界、痛みには気を配ること。その症状が突然始まったり、片目だけに起きたりする場合にはより注意が必要。ちょっとした不快感があるなら、眼科に電話して状況を説明しよう。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text:Zahra Barnes Translation:Ai Igamoto Photo:Getty Images