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今や空前の一大トレンドとなった禅。誰もがヨガマットを広げ、“マインドフルに今を生きよう” とインスタで投稿し、緑色の何かを飲んでいる。

でも、ウェルネスという言葉が世間に広まったからといって、その定義が明らかになったわけではない。特に、瞑想とマインドフルネスの違いといった曖昧なコンセプトを理解するのは難しい。混乱した頭をスッキリさせて禅の世界に入るために、『The Now Effect』の著者であり「The Mindfulness at Work」プログラムデザイナーを務めるマインドフルネスエキスパート、エリシャ・ゴールドステイン博士に話を聞いた。

まず、マインドフルネスと瞑想がややこしい主な理由は、どちらにも複数の定義が存在し、お互いが密接に関連しているから。言い換えれば、その違いがいまいち分からないのも当然だということ。

瞑想(メディテーション)とは?

「根本的に、自分のためになる何かをする時間を意図的に設けるのが瞑想」。本当にこれだけ! 故意に自分に有益なことをしている限り、それが何であろうと瞑想なのだ(英語ではメディテーションという)。「頭をスッキリさせるために意図的に時間を割いて参加する瞑想エクササイズがその一例。意思をもって宇宙に祈りをささげる祈りの瞑想や、リラックスすることが目的の音楽瞑想など、瞑想には様々な種類がある」

マインドフルネスとの混乱の理由

最もよく知られた瞑想の一つがマインドフルネス瞑想である、という事実が混乱のもと。「基本的に、マインドフルネスとは認識すること。そのための練習方法にはフォーマルなものとインフォーマルなものがある。ほとんどの人がこれを理解していない。インフォーマルな練習とは、自分が行うすべてのことにもっと注意を払おうとすることを指す。このメンタリティは何事にも適用できるもの。そして、マインドフルネスのフォーマルな練習がマインドフルネス瞑想」

ちょっと待った。マインドフルネス瞑想って?

「今この瞬間にある何かに意図的に注意を払うこと。今この瞬間に実際に存在することが目的。後で何かに対する自分のネガティブな反応を感じても、その瞬間を充分に認識できているから、思慮に欠ける反射的な行動を取らずに一歩引くことができる」

分かった?

ふう! 間違いなく複雑な話だったので、ちょっと簡単にまとめてみよう。

マインドフルネスと瞑想の違い

瞑想とは自分に有益なことをするために意図的に時間を割くことで、バラエティに富んでいる。マインドフルネスとは世界に対する一般的な認識を高めることであると同時に、フォーマルな瞑想でもある。瞑想の中で最も人気の高いマインドフルネス瞑想においてはオーバーラップするものの、瞑想とマインドフルネスは確かに異なるものなのだ。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Annie Daly Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images