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ストレスを緩和し、生産性を高め、ダイエットを促進するだけでなく (他にもメリットがたくさん)、マインドフルネスはあなたをもっといい人にすることが証明された。

そう、数分間の瞑想が映画『プラダを着た悪魔』の鬼編集長ミランダ・プリーストリーから、一家を明るくする『メアリー・ポピンズ』への変身を助けてくれるのだ。

実験心理学ジャーナルに掲載された研究報告によると、オンラインのシミュレーションの中で追放された赤の他人に対して、マインドフルネスのトレーニングに参加した人々がより親切で共感的だったという。

この研究は4種類の実験から成っており、それぞれの実験に100~150人の被験者が参加。各実験において、グループの半数は音声ガイド付きの瞑想レッスンを受け、残りの半数は全く干渉を受けなかった。その後、被験者たちは、自分を含める4人の登場人物がキャッチボールをするというコンピュータゲームを実施。ボールを数回投げた段階で、自分以外の一人が仲間外れにされる設定のゲームだった。

研究チームは、マインドフルネストレーニングを受けていない被験者に比べて、トレーニングを行った被験者たちが、追放された人物に対して明らかにより親身になっていることに気付いた。仲間外れにされた人物を心配し、次のステージでは余分にボールを投げて抜けた人の穴を埋め、ゲーム終了後にはメールで優しい言葉をかけるというフォローアップをする傾向にあった。

「マインドフルネスの指導を受けた人々は、感情のコントロールが優れているように感じる。だから、目の前で犠牲となった赤の他人のために存在することができたのでは」 と語るのは、この研究論文の筆者であるダニエル・ベリー。

タイム誌に対して彼は、「私たちは、自分が何をするのか、何故それをするのか、自分自身の思考や感情および外部からの刺激が、自分たちの行動にどんな影響を与えているのかを深く考えずに、自動操縦で生きている場合がほとんど。マインドフルネスを鍛えれば、他人のことも深く考えるようになり、思いやりを見せる相手の輪が広がると思う」 と語っている。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lauren Williamson Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images