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何でもデスクまで届けてもらえる今の時代、じっくり味わいながら食事をするのはほとんど贅沢に等しい。でも、それこそがスリムな体型と心臓の健康を維持するためには欠かせないことなんだそう。

広島大学の研究チームが、マインドフルな食事をする人は太り過ぎる確率が少ないことを発見したそう。高血圧、糖尿病、脳卒中のリスクを高める疾患が組み合わさったメタボリックシンドロームを発症するリスクも低いという。

研究チームは1,000人以上の中年男女を5年間追跡し、食べる速さと全体的な健康状態を観察。

その結果、それなりの速度で食べる人は6.5%、早く食べる人に至っては11.6%の確率でメタボリックシンドロームを発症したのに対し、ゆっくり食事をする人の発症率はたった2.3%であることが分かった。

食事のペースがそれなりまたは速い人は、体重増加の可能性も3倍高い結果となったみたい。

猛スピードで食べると、カロリーを摂り過ぎていることに脳が気付かず、満腹だという体からの信号を受信できないと言われている。

この文献の筆頭筆者で循環器専門医の山路貴之博士は、「メタボリックシンドロームの予防には、もっとゆっくり食べることが不可欠なのかもしれない」 との見方を示したそう。

「早く食べる人は満腹だと感じにくいので、食べ過ぎる傾向にある。早食いによってグルコース値の振れ幅が大きくなり、インスリン抵抗に繋がることもある」 と語っている。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Lucy Bode Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。