あなたが信じているのは間違っているかも!?
大半の人が「食べるものに気をつけてカロリーを減らし、運動を増やさないと体重が増えてしまう」と思っているよう。でも実はこの方法をしていると、身体はもっと空腹を感じてしまい、エネルギーも下がって代謝が落ちてしまうそう。これは肥満の研究者の間ではよく知られている“代謝の代償作用”というものだそう。つまり一生懸命がんばる一方で、実は求めているものとは全く逆の効果が発生してしまうということ。
そこで今回は、こうしたダイエットの効果を少なくしているダイエットにまつわる誤解5つを紹介。しっかり正しいことを知ればダイエットもうまく行くはず。
誤解その1:脂肪の燃焼と筋肉を増やすことは同時にできる
運動をはじめたばかりの人にとって、脂肪を燃やしながら筋肉をつけることはとてもむずかしい。だからまずは、どちらかに集中して、それからもう一方をやるように。
誤解その2:カロリーだけ気にしていればよい
どのくらい、なにを食べるかを直接左右しているのはホルモンなので、身体をコントロールするにはホルモンがカギとなる。もちろんカロリーを気にすることは大事だけれど、それだけでダイエットが成功するわけではない。摂取カロリーと運動量を気にしていても、あくまでも短期的な結果にしかつながらない。
誤解その3:ホルモンにはよい物と悪い物しかない
ホルモンはそれぞれ個別のはたらきをして、成長ホルモンのような「よいホルモン」とストレスホルモンのコルチゾールのような「悪いホルモン」しかないというのは間違い。ホルモンは単体ではたらくわけではなく、かかわりあって身体にはたらきかける。そして細胞にどうはたらくかは、作られたホルモンの組み合わせによるので、単純によい悪い、と分けることはできない。
誤解その4:血液検査をしないとホルモンバランスは分からない
検査をしないと病気の診断はできないが、食欲やエネルギーなどの身体の反応もホルモン活動やバランスの客観的な指標になる。
誤解その5:太っていても、やせていても身体の代謝は同じ
肥満の人や体重が多い人の多くはいくつものホルモンのバランスが崩れているため、食欲や空腹感、運動に対するモチベーションなどのコントロールがむずかしくなっている。人それぞれホルモンのバランスはちがうので、なにが原因で、代謝にどう影響しているのかはきちんと調べて。
5 Metabolism Myths Holding You Back from Weight Loss
Text: Kristen Dold Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images