Skin, Sitting, Beauty, Leg, Comfort, Stomach, Mattress, Ear, Neck, Human leg, pinterest

うつ病、不安神経症、パニック障害、心的外傷後ストレス障害、境界性パーソナリティ障害という5つの疾患に悩む女性の数は、少なくとも男性の2倍といわれているそう。これらの心の病は、女性特有のホルモンバランスの変化や子育て、家事などのストレスを土台に、キャリア転向、パートナーとの残酷な別れ、交通事故といった大きなストレスが引き金になることも。もし、以下の症状が見られるなら、医師に相談してみて。

●うつ病

症状: ほぼ恒常的な気分の落ち込み、睡眠習慣や食欲の変化、絶望状態

治療法: 抗うつ剤、特に選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRIとも呼ばれる) は、症状の緩和に役立つ。ネガティブな考え方に立ち向かうトークセラピーの一種である認知行動療法も、同様に効果的であることが分かっている。

●不安神経症

症状: 止まらない思考、極度な不安、落ち着きのなさ

治療法: 認知行動療法は、有害な思考 (“私は完璧でなければならない”) をより現実的なもの (“間違えたところで、この世が終わるわけではない”) で置き替えるのに役立つ。SSRIの使用でも症状が和らぎ、大抵12週間以内に効果が現れる。

●パニック障害

症状: 突然の恐怖感に繰り返し襲われ、脈が速くなって手に汗をかく。

治療法: セラピストは、心を落ち着かせる腹部呼吸を教えてくれる。専門医によって、脳を落ち着かせる神経伝達物質を増やす即効性の薬が処方されることもある。

●心的外傷後ストレス障害 (PTSD)

症状: フラッシュバック、悪夢、不安

治療: セラピストと一緒に、精神的なトラウマを負った時の記憶を乗り越える疑似体験療法。感情的に悪い出来事を連想することを少なくする目の運動を取り入れたものもある。

●境界性パーソナリティ障害

症状: 極端な情動反応 (特に自暴自棄の気持ち)、自滅的な行動 (危険な性行為など)

治療法: 認知行動療法の一種を用いて、危険な反応を、スポンジ素材のバットで枕を叩くといった非危険な反応で置き替えることを学ぶ。

※この記事は当初、アメリカ版ウィメンズヘルス2016年5月号に掲載されました。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Carrie Arnold  Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images