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みんながメーガン・マークルに注目をしているこの頃。最近世の中は、この新しくロイヤルファミリーに入るマークルのすべてに関心を持っているよう。そこで今回ピックアップしたのはそんなマークルの美肌の秘密。Delishのインタビューに対して、36歳のマークルは、グルテンをカットするとエネルギーレベルも肌の調子も大きく変わると語ったそう。

「実はグルテンをカットするのは、そんなにつらいことではないの。でも、旅行中はおいしいパスタを食べるチャンスは逃さないようにしているわ。だからいつも旅行が終わるとおなかがぽっこり妊婦みたいにふくらんでいるので、そんなお腹に名前をつけて遊ぶときもある。コミダちゃんがお腹の中で蹴っているよ、とふざけたりしているの」と語った。

専門家も、グルテンを減らすことは腸によい影響があるので、それが肌にも良いのではないかと述べている。2011年にメリーランド大学のセリアック病を研究するリサーチセンターで行われた調査によると、グルテンに敏感な人の場合、グルテンが体内で炎症反応を起こしてしまうという。特にこの炎症反応は腸で起き、それが身体のほかの部分に広がる。肌と腸内環境との関連に関する研究はいくつもあるけれど、グルテンへの過敏症が肌に直接どのような影響があるかについては、更なる調査が必要だそう。

グルテンは腸の中でノリのような働きをするため、栄養素の吸収を妨げたり、身体の炎症を引きおこしたりすると『The Forensic Nutritionist』の著者、フィオナ・タックは話す。ただしグルテンの問題は、食事の大部分がグルテンのときにおきる。たとえば朝はシリアルかトーストで、昼にはサンドイッチ、午後にお茶とビスケットを食べて夜にパスタか麺を食べて、穀物ベースのモルツを飲むような生活。こんな食事ではグルテンだらけになってしまう。

『Mind Body Green』のエヴァン・ハーシュ医師もグルテンはホルモンバランスを崩したり、炎症をおこしたりすることで肌が荒れることになると話す。

「身体の炎症をおこして、副腎に負担をかけてしまいそれが甲状腺や生殖腺にも影響を与えてしまい、免疫力に影響する。これが内分泌調節機構を乱して、ホルモンの分泌量の低下を引きおこしてしまう」

マークルのまねをしてグルテンをやめようと思っているのなら、まず知っておくべきことがいくつかある。最近ではグルテン過敏症に関する研究もたくさんあるけれど、セリアック病だと診断されていない限り、大好きなこの炭水化物をカットしてもあまりメリットはないかもしれないということ。

2014年の研究では、自称グルテン過敏症の人の半数以上はグルテンではなくほかの物質が不調の原因だったという。この実験で参加者は、グルテンが多い、少ない、グルテンなしの食事を、どれを食べたかを知らされずに順に与えられた。すると「ノシーボ効果」、つまり本来であれば悪いものではないものにもかかわらず、具合が悪くなるということがおきてしまったそう。参加者はグルテンの量に限らず気分が悪くなったという。

この実験やそれ以外の新しい研究でもグルテン過敏症と言われる症状も実はそれ以外の食材によって引き起こされていることを示唆している。その犯人のひとつとして、フルクトース分子の重合体であるフルクタンがあげられている。これは単糖、二糖、オリゴ糖、多糖の一部、FODMAPに含まれる炭水化物のことで、これが原因で具合が悪くなる人も一部にいる。

なので、もし肌に悩んでいるのなら自己判断でグルテンをカットする前に、一度かかりつけ医か皮膚科医に相談するのが確実。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Lauren Williamson Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images