抹茶そのものに抗がん作用があることを証明する文献はないけれど、緑茶が持つ抗がん作用は長年調査されている。
また、エピガロカテキン没食子酸塩(EGCG)を始めとするパワフルなポリフェノールが、特に結腸直腸系のがん(および乳がん、前立腺がん、肺がん)の予防に役立つことを示す研究結果も相次いで発表されている。EGCGは、アポトーシス(悪性細胞を自然死させること)を誘導することで、がん細胞の成長を抑制するそう。
6.悪玉コレステロールを減らす
ここでもエピガロカテキン没食子酸塩(EGCG)が力を発揮。2016年の論文レビューによれば、この化合物が含まれる緑茶を飲むと、悪玉コレステロール(LDL)が大幅に減ることもある。LDLは動脈に脂肪酸を蓄積させるタイプのコレステロールで、心臓発作や脳卒中のリスクを高めるとも言われている。
7.骨を強くする
骨を強化する対策を積極的に講じる人は少ないけれど、高齢になっても元気に動く体を維持するためには重要なこと。いくつかの研究結果は、緑茶は骨中のミネラルを増やす(これが骨を硬くする)ため、骨粗しょう症のリスクが下がる可能性を示している。これは見逃せないメリット。
8.コーヒーよりも飲んだあとの満足感がある
抹茶は土っぽい風味が強いので、アメリカでは泡立てた牛乳や代替ミルク(アーモンドミルクやオーツミルクなど)を入れて提供されることが多い。そのため、エスプレッソ系のラテよりも飲み応えがある。でも、ゴーハムが言うように、「土っぽい風味を消すために、アンヘルシーな砂糖や粉末ミルクを抹茶に混ぜているカフェやレストランもある」ので注意が必要。
純粋な抹茶粉末とあれこれ入った抹茶ミックスのどちらを使っていて、後者の場合は何が入っているのかをバリスタに聞いてみよう。「代替ミルクも人工的に甘くされている可能性があるので、糖類の摂取量にだけは気を配るようにして。あまり多すぎると、抹茶のメリットが損なわれてしまいます」とゴーハムは補足する。
9.天然の食用色素として使える
人工の食用色素(ベーキングによく使われる)は発がん性物質であり、過敏性反応を引き起こす可能性があることを示す研究結果が存在している。だからこそ食品は、できるだけ天然の材料で着色するべき。
日本の抹茶メーカー『BeMatcha』によると、高品質の抹茶の茶葉は、クロロフィルが過剰に産生されるよう直射日光を避け日陰で栽培される。この過剰なクロロフィルこそが、抹茶を鮮やかな緑色にして、ミックスした食品の色を塗り替える。抹茶粉末を少し加えれば、焼き菓子にもカクテルにも自然な緑色がつく(しかも栄養たっぷり!)
※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。