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SPFコスメは本当に、日焼けから肌を守っているの?

技術的には、ファンデーションのSPFは、通常の日焼け止めのSPFとは変わらないので、紫外線ダメージから肌を保護してくれる。でも、日焼け対策をするうえで、知っておくべき重要なことがいくつかある。

SPF化粧品は日焼け止めと同じくらい効果的なの?

「ラベル表示に従って、SPFを有効に活用するには、皮膚の1平方センチメートルあたり約2ミリグラムの製品を塗るか、顔に1円玉サイズの量を塗る必要がある」とサンタモニカの皮膚科学医で、テレビの司会も勤めるソニア・バトラは言う。

「これが大きな問題で、 人々はこれほどの多くの量を使用することはめったになく、日焼け止めをつける際には、この量の半分以下を使用することが多い」。そして「女性はコスメとして使用することはあまりない」とも。

皮膚科医は、日中に2時間おきにSPFを再塗布して、確実に最良の保護効果を得ることを推奨するけれど、それについて考えてみて。あなたは、2時間おきにファンデーションを一から再度つけ直す? あなたがキム・カーダシアンでない限り、それはしないはず。そういうわけで、ほとんどのコスメは紫外線から完全に肌を保護するほど十分な量は使用されていない。

「私は患者さんに、コスメのSPFはケーキのアイシングのようなものだと伝える。 SPFを含むファンデーションやパウダーは役には立つけれど、メインとなる日焼け防止剤にはならない」

SPFを使用するベストな方法は?

日焼け防止のための化粧品に頼る代わりに、 UVBとUVAも含めた広範囲を保護してくれる保湿剤をつけ、雨でも晴れでも、ベースとしてSPF 30の日焼け止めを塗り、その上にメイクすることをお勧めする。これにより、顔や首が保護される。メイクをする前に、保湿剤を数分間皮膚に深く浸透するようにすること。そして、パウダーで仕上げる。そうすることで、肌の油分を吸収し、SPFが落ちてしまうのを防ぐことができる。

SPFコスメでメイクをする方法

SPFコスメをいくつか合わせて使用すればいいということではなく、SPFコスメが日焼け止めと完全に置き換えられるわけではない。

バトラは、SPFコスメを購入する場合は、UVBとUVAも含めた広範囲で保護する日焼け止め剤が含まれていることを確認するよう勧める。(UVAは早期老化の原因となり、UVBは皮膚をやけどさせ、両方に過度にさらされると皮膚がんを引き起こしてしまう)。さらに、バトラは、酸化亜鉛、アボベンゾン(紫外線吸収剤)、またはエカムシェル(日焼け止め分子)のような有効成分が配合され、15以上のSPF評価(SPF 30が理想的)を目指すべきだと述べている。

高いSPF数値を追求するために、手元にあるブロンズ日焼けクリームやアイシャドーを交換する必要はなし

「日焼け止め効果はあなたが塗った製品の中の最高のSPFに等しいので、SPF30の保湿剤とSPF15のブロンズ日焼けクリームを使用しても、残念なことに、それを足したSPF45となるわけではない。あくまで、それはSPF30ということ」

コスメはどれもSPF製品を使用すべきなの? リップクリームは? 

「唇にはメラニンがほとんどないため、紫外線からの保護が必要」とバトラ。だからSPF 30のパウダーで保護をして。グロスタイプや光沢のある製品は太陽の光線を引き寄せ、日焼けを悪化させることになるため、ワックスタイプやマットのものを選ぶこと。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Maddy Zollo Rusbosin Translation: Kanako Iwaki Photo:Getty Images