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落ちないコスメの名品、落ちないメイク法は数あれど、どれが本当に優秀なのか知りたい! そこでFit好きな美のプロたちの本音と役立つメイクのTipsを直撃取材! 第1回はホットヨガに週3回通うというFitを愛するメイクアップアーティスト、M・A・C イベントアーティストの河野愛夕さんが登場!

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かつては新体操に没頭し、ジムでのワークアウトにも夢中になっていたと語る河野愛夕さん。「ともかく身体を動かすことが大好きなんです」ときらきらした笑顔で語る。現在は忙しい仕事の合間を縫って、週3回ほどホットヨガに通うというから驚き。「食べても太らない身体作りをしたくて。ホットヨガは終ったあとにすっきりして、前向きになれる心のリセット効果もあって、とても好きなんです」

ホットヨガといえばかなり汗をかき、メイクをキープするのは至難の業という印象を抱きがち。けれど「アイテムの選び方とメイク法次第ですよ」と河野さんは言う。

M・A・Cといえば高いアーティスト性とハイパフォーマンスなプロダクトで、世界中から常に注目されているビューティブランド。その一方で、汗や水に強く、持ちもいいので舞台をはじめ、照明を浴びてかなりの汗をかく演劇人たちが指名買いするブランドでもある。そのため、Fitシーンのメイクに強いのも道理。

取材陣が驚愕&感動のアイメイク術と秀逸アイテム

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これまであきらめてしまいがちだった眉尻と繊細な輝きのアイカラー。

「M・A・Cプレップ プライム 24 アワー エクステンド アイ ベースというアイテムがあるんですが、これはアイメイクのフレッシュな発色を長時間崩れにくくさせるものなんです。

実はこれを下まぶたや目尻などのメイクが消えやすい部分やテカリやすいところ、眉のベースに使うと化粧持ちが全然違うんです」。

つい触れてしまったり、前髪が擦れて消えてしまいがちな眉尻もしっかりとキープ!

またアイブロウペンシルなどは汗、水に強いものを選ぶのが基本だけど、こうした下地ものをひと手間加えておくだけで、崩れへの防止力がまったく変わるそう。

「下地を仕込んだ上に、眉は“面”でペタッと描くのではなく、1本1本毛を描く要領で描きます。そのうえでウォータープルーフタイプの眉マスカラを使うとかなり持ちがよくなります」。アイテムを賢く活用するだけではなく、眉の描き方もポイント。

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透明タイプのアイシャドウベースで、どんな肌色でもOK。シリコンポリマー配合で、アイシャドウの鮮やかな発色をキープして、色落ちをブロック。実はマルチに活躍する狙い目の1品。M・A・Cプレップ プライム 24 アワー エクステンド アイ ベース 10g ¥3,300/M・A・C

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スリムな芯なので繊細な毛も1本1本描け、ぼかしも自由自在なアイブロウペンシル。これ1本での色持ちも抜群。河野さんはナチュラルで髪色にもあったベージュ ブラウン系カラーをセレクト。M・A・C アイブロウ リンガリング ¥2,400/M・A・C

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ウォータープルーフ仕様で湿気や擦れにも強い、汗をかくシーンの強い味方の眉マスカラ。眉の形を美しく整えつつ、ソフトな感触でかたく仕上がらないのも嬉しいポイント。ウォータープルーフ ブロウ セット レッド チェスナット ¥2,700/M・A・C

色選びにもプロの視点が光る。グリッター系の眼差しもあきらめないでOK!

アイメイクの色選びの際、汗でくすんだり、流れてしまうからとラメやグリッター系のアイテムを外してしまいがち。

「これもまぶたに下地をつけておくことで、だいぶケアできます。また、繊細なタイプのラメではなく、大きめのラメだと粒感が目元に残るので汗やくずれにもごまかしが効きます。

また、こうしたタイプですと1色でもグラデーションのように見えるので、重ねるアイテムが少なくて済むのでより崩れにくくなります。特にブラウンベースのカラーですと肌なじみがよく、浮きません」

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肌なじみのいいブロンズカラーに大粒のレッド系グリッターを配した、美発色アイシャドウ。考え抜かれた偏光カラーなので、光りが当たる角度でさまざまな輝きが楽しめ、手の込んだ目元にも見える優秀アイテム。ダズル シャドウ スロー/ファスト/スロー ¥2,900/M・A・C

肌作りは「適材適所」なアイテム使いとメリハリをつけたメイクがカギに

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ファンデーションとチーク。もはやFitシーンでは跡形もなくなるアイテムの代名詞と思いきや……。「アイメイクと同じく、アイテムの選び方とつけ方次第で崩れにくくなりますよ」と断言する河野さん。そのテクニックは非常に理に叶ったもの。

「メイク下地を必ず使うことが最初のポイント。色つきのメイク下地をつけておくことで、上にのせるファンデーションの量が少なくて済みます。また色ムラなどもカバーできるので、コンシーラーなど油分を含むものなどは身体を動かすときには減らしておくこともコツです」。つまり、化粧膜が薄くなるので汗などでの“メイクの土砂崩れ”が起きにくくなる、というもの。

「私がホットヨガに行くときは、パウダリーファンデをあえて選びます。汗・皮脂を吸収する機能を備えた軽やかなファンデをブラシでオン。磨き込むようにつけることで、ごく薄く、ぴったりフィットするんです」

パウダリーファンデをセレクトするのは肌の上の油分を、ここでも減らしたいから。河野さんの緻密なメイク計算が光る。

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アジア人の肌と現地の気候を考慮して開発されたライトフル Cシリーズ中のメイク下地。ほんのりベージュカラーで、これ1本でスキンケアとUVプロテクトが叶うマルチなアイテム。肌をしっとりなめらかに整える成分入りなので、ファンデがコンディションよくフィットする。SPF30、PA+++。ライトフル C+ ティンティッド クリームSPF30 全4色 各¥5,400/M・A・C河野さんはメイク下地もあえてのブラシづけ。均一に、滑らかにつけるための工夫で、ブラシ選びにもこだわる。#170はドーム型に整えられた合成毛を斜めにカットした型で、肌にしなやかにフィットしながら下地をごく薄く、的確にのせる。#170 シンセティック ランウド スラント ブラシ ¥6,000/M・A・C

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余分な皮脂を吸収し、ファンデのつけたての美しさをキープ。汗や皮脂によるくすみもカバー、透明感も持続。毛穴や肌の凹凸を目立たせないピグメントを配合し、皮脂に濡れても色が沈まないため、肌色がくすみにくい。ツヤとマットという、相反する要素の仕上がりはトレンド感溢れた、さすがM・A・Cの肌作り。SPF30、PA+++。ライトフル C+ SPF30 ファンデーション 全9色 ¥5,700(セット価格)/M・A・C

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ファンデをのせる際もブラシで。#187Sを使い、パウダリーファンデを必要最低限の量で、磨き込むようにつけるのが河野流。合成繊維毛のコンビネーションブラシで、パウダーなどをのせるのに便利なタイプ。ふわりとシアーな仕上がりに。#187S スプリティング ブラシ ¥7,100/M・A・C

チークの条件は、Fitシーンに合わせた「血色系」で「しっとり」

「身体を動かすときは色で遊ぶよりも、シーンに合わせて元気で溌剌としたイメージでいたいので、血色系カラーを選びます」

またパウダータイプのチークでも、軽やかでしっとりしたタイプを選ぶことでメイクの落ちもケアできるそう。「ミネラライズ ブラッシュ デインティは血色に近いピンクで、自分の肌に合った色なので重宝します」

ちなみにリップメイクはというと、「ホットヨガはプログラム中に2ℓ近く水分を補給するので、ほぼ取れてしまいます。そのため、最初からリップはつけずに臨みます」。逆に、肌やチーク、アイメイクなどをしっかりとすることでバランスを取っているそう。このあたりもさすが計算派の河野さん。

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ゴールドパールがほのかに輝く、黄みを含んだライトピンク。アジア人の肌にもするりとなじみ、フレッシュな頬を作る。微粒子のパール配合で、鮮やかな発色が持続。M・A・C ミネラライズ ブラッシュ デインティ ¥3,500/M・A・C

たくさんのTipsが散りばめられた河野さんのFitメイク。すぐに実践できるプロのワザ、ぜひ活用してみて!

お問い合わせ先

M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス) tel.03-5251-3541

Photo:Hisai Kobayashi