1964年、ワコールは体についてのさまざまな研究を行う「ワコール人間科学研究所」を設立。設立時から現在に至るまでのべ4万人もの女性の身体計測データを収集して、下着の開発にフィードバックしているのはもちろん、日本人女性のボディの変化などの検証や研究も進めている。
その研究の一つが、同じ女性の体をなんと30年間も追跡調査した結果から導き出された「スパイラルエイジング」に関するもの。2000年に発表された、世界でも類を見ないこの研究で見えてきたのが、成人女性の体形の「変化」と「時期」について。それぞれ体形が違っている私たち女性だけど、10代後半から40代までの間に、まるでらせんを描くように一定の体形変化があることが判明。
ちょうどらせんの折り返す部分のように、それでまではなだらかに体形が変化していたのが、急激な変化が起きる時期……これを「スパイラルポイント」と名づけ、さらに成人女性のライフステージにおいて3回あると定義。
●1
回目の変化/16
~18
歳ごろ
女性ホルモンの分泌が活発になることで、子どもの体からメリハリがある女性らしい体に変化。
●2
回目の変化/24
~26
歳ごろ
女性ホルモンの分泌が安定し、妊娠などに備えて皮下脂肪が徐々につき始める。
●3
回目の変化/37
~39
歳ごろ
急激に体重が変化する人も。この時期を境に、40代になると大きく体形が変化する人が出現。
「体重変化は平均なので、その人のライフスタイルによっても異なります。ですが、この3つのスパイラルポイントを知っておくと、体形キープに役立つと考えています」と言うのは、ワコールの広報・宣伝部の綿貫庫摩妃さん。