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毎日、体を洗うスポンジは清潔にしっかりとお手入れしている? 
ナイト皮膚科学研究所に所属する皮膚科専門医のJ・マシュー・ナイト医学博士は、「体をこするたびに古い角質がボディースポンジにつきます。しかも、使用後は暖かくて湿った浴室に放置していませんか? スポンジの中で細菌、酵母菌、カビが育つには完璧な環境です」と話す。今回は、ボディースポンジを買い替える頻度についてアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。

微生物学専門誌『Journal of Clinical Microbiology』に掲載された論文では、ボディースポンジには幅広い細菌類が生息しており、細菌が一晩で繁殖することを示している。しかも、毛をそったばかりの肌を細菌だらけのスポンジで洗えば、小さい切り傷から細菌が侵入し、炎症や感染症を引き起こすこともある。そのためナイト医師は、皮膚科専門医の10人に9.8人はボディースポンジを勧めないだろうと見ている。

でも、いつも以上に注意してスポンジを超清潔に保っていれば、使い続けることは可能。まずは頻繁に買い替えて。美顔治療専門サイト『RealSelf』で活躍する皮膚科専門医のセジャル・シャー医学博士いわく、天然素材のスポンジは3~4週間おき、プラスチック製のスポンジは2カ月ごとに取り換えるべき。それを過ぎるとカビが生えたり、カビ臭くなったりするそう。

スポンジを長持ちさせたければ、浴室に放置しないこと。湿った環境は細菌の増殖を促すので、風通しのいい窓辺など、湿度の低い場所で乾かそう。前述の論文によると、プラスチックではなく本物のヘチマで作られたスポンジは、漂白剤による殺菌も可能。シャー医師の話では、週に一度、水で薄めた漂白剤に5分ほどスポンジを浸けるといいそう。

ボディースポンジをボディータオルに変えるのもあり。ナイト医師が言うように、浴室に放置すればタオルもスポンジと同じくらい不潔。でも、使用後は洗濯機に放り込みやすく、シンプルな形状をしているので細菌が閉じ込められにくいことを考えれば、スポンジより衛生的なオプションと言えるかも。


※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Moira Lawler Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。