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有名セレブの自分の身体との付き合い方とは?

現在もっとも有名な家族のひとつでもあるカーダシアン一家。もともとはリベンジのためにはじめたというフィットネスだけれど、のちにヘルシーなライフスタイルへ感謝することに変わったというカーダシアンとフィットネスのつきあい方を今までのインタビューで振り返ってみよう。

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カーダシアンの努力の結果だとしても、ゴシップ誌はカーダシアンの身体はしょせん整形手術の繰り返しやダイエットサプリメントの結果だと読者に思わせようとする。

カーダシアンは冷たいパッションフルーツティーを飲みながら「私は脂肪吸引したと言われているの」と話す。「これには腹が立った。いつも私のことを悪く言いたいのはわかるけれど、ワークアウトは真剣にやっている。すべての汗、その1滴1滴が私のがんばりの結果。毎日これをやるのは楽しいだけではない」

カーダシアンが美容整形でやせた、と言われるのははじめてのことではない。数年前に悪性かもしれないホクロを生体組織検査をしたときに、病院にいることがマスコミに流されたときのこと。その頃は今より太っていたので、「最新ニュース! カーダシアンがついに決心! 現在手術中」と騒がれ、出てきたときには「脂肪吸引はどうだった?」とうるさく聞かれたそう。カーダシアンは「実際は、病院に20分もいなかったのに」と笑う。

私生活が常に暴かれるような日々で、マスコミはカーダシアン一家はむしろ注目されたいだけと言うが、カーダシアン自身は実はとてもオープン。

長いまつげをほめると、本物だから引っ張ってもいいから、と茶目っ気があり、おしゃべりで、面白く、口が悪いカーダシアン。「今身体をきれいにしようとしていて、水をたくさん飲んでいるので本当に2秒おきにトイレにいかなくてはいけない」と笑い、「でもみんなにドラッグをやっていると疑われないように、トイレに立つときはここにバッグをおいて手ぶらで行くわ」とインタビュー中にふざけたという。

インタビューの日のランチにカーダシアンは、チキントーティラスープを食べて、チーズが大好きでやめられないと話す。でも、そんな彼女はきちんとジムで運動して、正しく食べるということを守っている。実はそれは数年前のある悲しい出来事がきっかけだったという。

2012年頃、当時の夫(NBAロサンゼルス・レイカーの選手、ラマー・オドム)とうまくいっておらず、結婚生活の終わりの方でいろいろなことがあり、そういったことから解放されたいという思いから運動をはじめたというカーダシアン。

週に何回かEquinoxのジムで30分の有酸素運動からはじまったが、そのうちにライフスタイルを変えることにつながったという。

初めの頃は大変で、ほんの少しから始めたけれど、しばらくするとずっと気分が良くなったそう。

彼女がフィットネスのトレーナーとして選んだのは、15歳のときから知っているというガナー・パターソン。カーダシアンの母のトレーニングコーチだったパターソンのもとでは、パフ・ダディー、ジェニファー・ロペスやキャメロン・ディアスなどもトレーニングしていた。

でも、カーダシアンも最初から楽しかったわけではないと言う。16時間の撮影をした翌日に朝4時半に起きてトレーニングするなどのハードな日もあり、最初の数週間は努力のわりに結果はほとんど見えなかったと話す。

「最初の45日は本当に、もうふざけるな、と思ったくらい。疲れ切って、身体は痛い上に、身体がはれているのでむしろ太ったように感じていた」とカーダシアンは振り返って言う。

でも6週間ほど経つと、身体が頑張りに応えてくれるようになる。「続けていくと、自分でも『え、私の腕がスッキリしている』と思えるようになる」とカーダシアン。ある意味破局をきっかけに得た身体は「リベンジ・ボディー」と呼べるかもしれない。

「確かにリベンジ・ボディー。でもそれもそうだけれど、ずっと私のことを『あの太った人』と呼んできたマスコミへのリベンジでもある」とも言う。

ワークアウトの次のステップは健康的に食べることだったというが、長年の食生活を整えることはかなり大変だったとカーダシアンは明かす。

両親が離婚したときに、親はなぐさめるために食べ物をくれて、父がOJシンプソンの裁判で忙しかったときくらいからは気分を落ち着かせるために食べ物に頼るようになったとカーダシアンは話す。そして2003年に父親が亡くなってからはそれがひどくなったそう。

とてもつらくて、未成年だったのにもかかわらず飲酒や悲しさを紛らわすためのヘルシーではない方法に走ってしまったという。

31歳になって、ようやくちょうどいいところを見つけたカーダシアンは、「食べ物が大好き。それにアメリカ人として、夕食はしっかり食べるし、料理するのも大好きでワインと一緒に食べたい。ただ、昔に比べてずっと気をつけている、とカーダシアンは話す。

でも、数字ばかり気にしてしまうので、カーダシアンは体重計には決して乗らないそう。だから正確にはどれくらい体重が減ったかは知らないというが、手に入れたのはきれいな髪とひきしまったお尻と二の腕だけではない。

「ガンジーではないけれど、昔と比べてものごとのとらえ方が変わった」とカーダシアンは話す。「ずっと怒りっぽくて自分を守ろうと必死だった。今では『カーダシアン家のおさわがせセレブライフ』の過去のエピソードを見ても『あれは本当にひどかった』とは思うけれど、誰かが私を傷つけたり、正しくないことをしたりしていても、きっとその人たちもなにか大変なことがあるのだ」と思うようになったそう。「それに、苦しんでいる人にやさしくすると相手も落ち着くときがあるので」と大人な対応ができるようになったという。

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text:Mary HK Choi Translation:Noriko Yanagisawa Photo:instagram of @khloekardashian