気づかぬうちに感染!? 大人も罹る流行性角結膜炎は、出社停止した方がいい要注意トラブル

26 February 2019

気づかぬうちに感染!? 大人も罹る流行性角結膜炎は、出社停止した方がいい要注意トラブル

流行性角結膜炎とは、昔は「はやり目」と呼ばれた目の病気。子どもがプールなど感染するといわれ、子どもだけの疾患と思っている人が多いけれど、それは間違い。大人でも罹る人は多く、気づかず人にもうつしている可能性も……! 一体どんな目の病気なのか、どうケアすればいいのかを、東京女子医科大学病院 眼科の高村悦子先生に伺った。


子どもだけじゃない。アデノウイルスによる目の病気

「流行性角結膜炎は、アデノウイルスというウイルス感染による目の病気です。アデノウイルスはじめじめとした水場を好むため、プールなどで感染しやすいと昔から言われていきました」と高村先生。

「プールに塩素が使用されるのは、このアデノウイルス対策でもあるのです。アデノウイルスは感染してもすぐには、症状は出ません。潜伏期間が5日~2週間程度あり、涙っぽい目やにや充血がだんだんひどくなってきます。まぶたが腫れたり、結膜がむくむなどの症状が現れ、その後、角膜に濁りが出ると、かすんで見えることもあります」


感染力が強く、感染したら出社もNG!? 

「目以外にも耳の前のリンパ節が腫れるのが特徴です」。喉が痛くなったり、発熱するなどの症状が出る人もいるという。しかも、このウイルスは感染力が強いので、感染したらインフルエンザなどと同じように自宅待機が決められていると、高村先生。

「学校保健安全法で、学校は出席停止が決められています。もちろん、職場でも感染の危険があるので、治るまでは出社せずに診断した医師に診断書などを書いてもらうのが良いと思います。(※学校保健安全法は学童に対する法律なので、社会人には非対応。個々の会社で相談というのが現状)

非常に感染力が強いため、涙や目やにはハンカチではなく、ティッシュペーパーなど使い捨てのもので拭いて捨てる、手指などはアルコール消毒をする、タオルは自分専用にするなど、“感染させない管理”が重要になります。

大人の中には子どもの病気だと思っているような方もいますが、大人も当然感染します。子どもが学校でもらってきたのを気づかずに感染し、職場で広めてしまうこともあるのです」

大人の場合、スポーツクラブや温泉、スーパー銭湯など、水場がある施設が感染源になっていることもあるという。もし、こうした場所に通っていて、目やにが出る、目が赤くなったといった症状が出る場合は、できるだけ早く眼科で診察を受け、ウイルスが原因なのか確認してもらい、きちんとケアして広めないことが肝心だ。

アデノウイルス以外にも結膜炎の原因はいろいろあるので、「おや!?」と思う症状が出たら、すみやかな眼科の受診がおすすめ。

*編集部註:ウイルス性結膜炎の代表は、アデノウイルスです。その他のウイルスによる結膜炎はごくまれで、ウイルスに限定するよりもアレルギーや細菌など、もっと頻度が高く、治療可能な疾患もあるので、本記事ではウイルスを割愛しています。

 

■お話を伺ったのは……
高村悦子(たかむら・えつこ)先生
東京女子医科大学病院眼科学教授(女性科兼務)。東京女子医科大学医学部卒業後、同大学病院 眼科学教室入局、1998年に同科助教授に就任。25年以上年前より東京女子医科大学病院眼科にドライアイ外来を開設する。ドライアイや難治性アレルギー性結膜疾患、角結膜感染症の中でも角膜ヘルペスの治療、再発予防をテーマに診療、研究に取り組んでいる。

Photo: Getty Images Text:Manabi Ito

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