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食から健康を作るフードブログ「Root + Revel」の創業者ケイト・コーズメイヤーは、10代の頃から多囊胞(たのうほう)性卵巣症候群(PCOS)の症状が始まっていたという。生理不順だったケイトが食生活を変えたことによる変化について、アメリカ版ウィメンズヘルスに教えてくれた。

医師からは、私の症状はいたって普通だと言われていた。16歳から避妊ピルを服用し始め、にきびも落ち着いた。これで解決したと思っていたのに、4年前から(多囊胞性卵巣症候群とは関連のない)酷い消化不良に襲われ始めた。深刻な便秘の原因も思い当たらず、結腸内視鏡検査を受けてみたけど特に原因は解明されなかった。処方薬も試したけど効果はない。だから、ピルを含め全ての薬をやめて、腸に影響を与えている原因を特定しようと決心した。

ホルモンの乱れ

ピルをやめてすぐ、過去最悪なニキビにさいなまれた。毎日疲れていて、運動や食事は一切変えていないのに体重が増えた。生理が来るまで3カ月もかかり、生理周期は常に不順、45日間隔があくこともあれば、70日あくこともあった。

この症状は確実に正常ではなく、ついに私は多囊胞性卵巣症候群だと診断された。ピルの服用を始めれば症状が治まることはわかってたけれど、ピルに頼らず自分の体に心地よくありたかった。

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機能性医学(治療薬に頼ることなく、その根本的な原因に立ち返って完治を目指そうとする次世代の新しい医療)の医師を訪ね、これらの症状を緩和するために私にできることを聞いてみた。まだ改善していない消化不良と、腹痛、便秘のことも相談した。

食生活の全面的な見直し

医師には、精製炭水化物と砂糖の摂取を制限し、野菜や果物、良質な脂質と脂肪分の少ないタンパク質を中心に、自然食品を食べるように指示された。これらの食材には抗炎症作用があり、多囊胞性卵巣症候群の症状を緩和するみたい。(ホルモンバランスの乱れはインスリンにも悪影響を及ぼし、全身に炎症を引き起こす。)
精製炭水化物や砂糖は、炎症を促進する食品。医師は、これらの食品が疲労感や体重の増加、生理不順を引き起こしているかもしれないと示唆し、自然食品を食べれば消化問題も同時に解決すると期待した。

完全な制限はかけず、グルテン、乳製品、精製砂糖を含む食品だけは避けることを決心したんだ。

食生活を変えた途端、今までにないほどのエネルギーを得られたの。初めの1週間以内にお通じは規則的に。肌の改善は少し時間がかかったけれど、1年以内にはニキビが1つもなくなったわ。食生活を変えて1年後、ついに生理不順も治ったのよ。

食生活を変える前まで、1日中ジャンクフードを食べていたわけではないけれど、カロリーや脂肪を気にするより、自然食品にフォーカスすることで私はますますヘルシーになれた。そんな1日のメニューはこちら。

<朝食> 毎食2〜3食分の野菜と果物を食べる。朝はスクランブルエッグと野菜、もしくはオートミールがゆと果物。
<スナック> ほうれん草と果物、スーパーフードパウダーでグリーンスムージーを毎日作っている。元気と活力のためにね。
<昼食> キヌアとアボカド、ホムス、豆、ローストした野菜を一緒に。
<夕食> 昼食と似たようなものに、ささみやグラスフェッドの赤肉、シーフードで脂肪分の少ないタンパク質を取り入れるようにしている。

家にいるときは必ず、抗炎症作用のある自然食品を食べているけれど、外食のときはグルテンや乳製品を楽しむこともある。

この食生活を続けて3年……

新たな食生活は続けてもう3年以上たつけれど、彼女に合っているそう。多囊胞性卵巣症候群で同じように悩んでいる人たちに経験談やレシピ、アドバイスをシェアしたくてブログも始めた。

妊娠できるのかずっと不安だった。多囊胞性卵巣症候群は不妊症の原因でもあるから。だけど、初めてのトライで妊娠して、出産できたのよ。多囊胞性卵巣症候群の治療はないけど、私の症状に合わせて解決策を探し求めてきて本当によかったと思っている。

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: kate kordsmeier as told to Carly Breit Translation : Yukie Kawabata Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。