仕事のストレスから身体とこころを守って
“こんなにストレスを感じているのは私だけ?”と思っているあなたへ。HSE(Health and Safety Executive)の統計によると、イギリスでは440,000人以上の人が、仕事に関するストレスで具合が悪くなっているそう。その結果、メンタルヘルスが原因で仕事を休んだ人は990万人に。
仕事で他の人よりもうまくやりたい、というよりも、負け組にならないためにがんばることも、実は逆効果になっている。
イギリスのヘルス関連の権威で、作家のジュリー・モンタギューは妻でもあり4人の子供をもつ母親。彼女は自分の経験も踏まえ、「Truly Julie」という新しい女性のための運動を立ち上げた。
Truly Julieによると、週1回のヨガは、一定の効果はあるものの、会社関連のストレスに対応するのは難しい、と考える。むしろ週に一度ではなく、毎日、何分か自分のために時間を使うことをすすめている。
では、自分のためだけに時間を使うとは具体的にどういうことなのか。音楽を聴きながら歩いたり、インスタグラムを見たり、といったことでもないし、自分にプレッシャーをかけることでもない。
そこで、忙しい毎日の中にも取り入れられるおすすすめの方法をいくつかご紹介。
1.ていねいに呼吸する
4秒かけて息を吸い、6秒かけて息を吐く。あたりまえと思うかもしれないけれど、効果は抜群! 自転車に乗りながらもできるし、電車やバスの中でも。
息を吸うよりも、息を吐くことに時間をかけると、中枢神経系を落ち着かせてくれるという研究結果が。頭にスペースを作ってくれ、気持ちを安定させて心がクリアな状態に。
2.身体を倒して前屈する
これもどこでもできる手軽な方法。たとえば、オフィスでも呼吸法とあわせて前屈してみて。酸素たっぷりの血が頭に流れ、首や肩の緊張をほぐしてくれる。わざわざヨガのクラスに1時間行かなくても、ただ前屈するだけで頭がすっきり。
3.自分だけの時間をスケジュールに入れる
手帳をチェックして、ほかの人から離れた「自分だけの時間」を確保。友達との予定も大事だけど、自分だけの時間も同じくらい大切。
10分間の呼吸エクササイズでも、長めのヨガのクラスでも、ヘルシーなジュースを買いに行くのでも、前屈するのでもなんでもOK。予定を入れてしっかりやってみて。どんなに忙しい人でも、一日10分なら自分のために使えるはず。電車に乗りながら呼吸法をやってみるのでもいいので、まずは一日の中に組み込んで。
4.よいことを思い出す
ストレスをコントロールすることは、こころの健康から。寝る前に、感謝したいことを3つ思い浮かべて。一日の終わりには、自分が毎日の中で大切にしていることを思い出すことがおすすめ。
5.しっかりと寝る
安定した睡眠リズムはとても重要。1日7時間から8時間の睡眠は欲しいもの。もし、うまく眠れないならアイマスクがおすすめ。暗闇が気持ちを落ち着かせて、睡眠リズムを安定させてくれるはず。
しっかりと休んでいれば、次の日にはうまく過ごせ、夜にはしっかりと寝られる。これでよいサイクルができていく。
まずは、今日から自分のために、少し時間を使ってみて!
5 things everyone can do to manage stress, by Julie Montagu
Text:Lian Brooks Translation:Noriko Yanagisawa Photo:Getty Images