People in nature, Blue, Turquoise, Skin, Azure, Sky, Vacation, Smile, Coast, Sea, pinterest

メディア業界で20年ほど働いてきたジェンナが、64キロのダイエットに成功し、ヘルシーなライフスタイルを取り戻した方法をご紹介。

私は接待を仕事の一部としてきた。朝食やランチ、そしてディナーにクライアントを招待することもあれば、お酒を酌み交わすこともある。典型的な朝食はフレンチトーストか卵にチーズサンドイッチ、ランチはブリトーかケサディーヤで、ディナーにはピザかメキシコ料理。クライアントの気分によって決めることが多く、メインコースの他にも前菜とパンの食べ放題を付けるのが普通だった。

ビフォー: 123キログラム

アフター: 59キログラム

ダイエットで10キログラムとか15キログラムとか減らしては、すぐにリバウンドするどころか以前より10キログラム増えるという生活が何年も続いた。ウエイト・ウォッチャーズ、ジェニー・クレイグ、ゾーン、グレープフルーツジュースダイエット、キャベツスープダイエット、サウスビーチ、アトキンスダイエット、スリムファスト……それはもう、ありとあらゆるダイエットプランを試してきた。体重がマックスの時でも自信と自尊心を失うことはなかったけれど、体重を減らす自分の能力を信じていたとは言えない。

変化

2013年の8月、ようやく本気で体を変える気になった。当時の私はクーポン共同購入サイトのLivingSocialで働いていた。チームメイトたちは驚くほど優秀で、なおかついつもワークアウトしている。私には何が足りないんだろう? そう思った私は、チームメイトの先例にならってみることにした。私の生活は座りっぱなしの不健康なものなのに、職場には心も体もヘルシーな同僚がいっぱい。ワークアウトのために早起きする彼女たちから刺激を受けたことが、変化を起こすきっかけとなった。

食事

高タンパク質、低脂質、低炭水化物、ノンシュガーの食生活を送った。これといって特別なダイエットプランに従ったわけではない (結局これまでも上手くいかなかったわけだし)。でも、ほとんどのプランが砂糖を制限していることは分かっていたので、そこだけは徹底し、あとは自分流でやってみた。

スタンダードな朝食メニューは、卵2つにターキーベーコン3~4切れ。あらかじめ切っておいたパンを添えることもあった。ランチには、魚かチキンを付け合わせた野菜ロースト。緑黄色野菜には制限を設けず、食事の度にたくさん食べるようにした。食間にお腹が空いたら、リンゴ、ゆで卵、ハムなどの加工肉、栄養バーを食べた。

接待で行くレストランでも、よりヘルシーに食べることを学んだ。サラダのドレッシングは別にもらい、糖分控えめのオプションを選択。レタスラップを頼んでもソースは別。数々の魚料理や野菜料理でも妥協しなかった。

1ヶ月もすると変化が現れ始め、その後はほぼ一貫して毎月2.5~3.5キログラムずつ減っていった。

ワークアウト

2013年の8月に、パーソナルトレーナーを雇ってワークアウトを始めた。トレーナーがいると自分の行動に責任が持てる。1時間のワークアウトを週2~3回行い、ウォールシット (壁座り)、プランク、ランジといった自重エクササイズも取り入れた。週に1度はジムにも通い、トレーナーから学んだことを一人で実践した。トレーナーに会わず、ジムにも行かない日には犬の散歩。

最初は15分程度だったウォーキング時間を、1ヶ月後には30~45分に増やした。それを数ヶ月続け、最終的には1時間以上に増やした。天気のいい日は外に出ると頭がスッキリするし、至るところで気分が良くなることをするのは本当に楽しい。

パーソナルトレーナーとのワークアウトを1年間一貫して続け、その後メインのワークアウトをウォーキングからクロスフィットに切り替えた。1時間のクロスフィットトレーニングを週3~4回行い、ランニング、体操、ウエイトリフティング、ローイングといった様々な運動も高強度で行った。

ダイエットとワークアウトを開始してから1年で減らした体重は48キログラム。変化はゆっくり、でも着実に現れた。その後の6ヶ月で16キログラム、1年半で合計64キログラムものダイエットに成功した。

続けることの大切さ

今回のダイエットにはサポート体制が敷かれていた。私の頑張りを見た同僚は、私を応援し支えてくれた。熱心なサポーターの中には、車での長距離移動中に食事のオプションが限られた時にもヘルシーに食べるコツを教えてくれた人もいた。

自分のワークアウトとダイエットの様子をSNSでシェアすると、すぐに友達や家族がフェイスブックやSMSで 「今日もワークアウトした?」 と聞いてくれるようになった。これで責任感が湧き、ありがたいサポートを大切にして、ダイエットを続けることができた。本当にやっと乗り越えられる気がして、友達にハッピーアワーやディナーに誘われても、「何か他のことに誘って」 と言ってはみんなでハイキングやウォーキングに出掛けた。

最大のチアリーダーの一人に、いつも言われたことがある。「毎日ゴールに近づいているのよ (You’re getting closer everyday)」。嫌なことがあった日、なかなか結果が出ない時、イライラし始めた時には、必ずこの言葉を思い出した。ダイエットを始めて1年経った頃には、その考えに基づいたGettingCloserEveryday.comというサイトとフェイスブックグループを立ち上げたほどだ。栄養士やヨガインストラクターから、5キログラム痩せたい人や100キログラム以上減らしたい人まで、ありとあらゆる人々が参加している。みんなにも出来る、それを伝えたくて始めた取り組み。自分が学んだことを共有して、みんなのやる気を引き起こしたいと思った。

見返り

2016年3月、緊急子宮摘出手術が必要になり、術後に心臓蘇生が必要となる恐ろしい経験をした。昔の自分には、果たして乗り越えることができただろうかと思うことがよくある。ヘルシーな自分になるきっかけを探しているなら、人生に起こり得る予想外の出来事に備えるためだと思えばいい。私にとっては、見た目と気分が良くなった以上に、あの手術を乗り越えられたことが最大の見返りだったと言わざるを得ない。

ジェンナのおすすめ

ヘルシーになるんだ、みんなのサポートが必要なんだと周囲に伝えること。人生を変えたいなら、計画を立てて、夫や友達、家族、同僚、そして成功するには交流が欠かせない人たちに計画を伝えることが大切。周囲の人々に目標をシェアすれば、責任感が維持できる。それに、フォローアップや進捗状況のチェックをしてくれる人がいるのは素晴らしいこと。良いニュースを届けたいと思うようになるから!

でも、支え方を知らない人もいることを覚えておいて。例えば、その昔あなたと悪い習慣を共有した人には、良い習慣の支え方が分からないかもしれない。似たようなゴールを持つ人とつながる努力をして。フィットネスクラブでも社内でも、健康を気遣う人々との交流を通して新しい友達を作っていくこと。

※取材記者ダニエル・ページに語られた内容をベースにしています。この記事は当初、アメリカ版ウィメンズヘルスに掲載されました。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Jenna Leveille Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images