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無数のことを考えながら忙しく過ごす日々。溜まったストレスをワークアウトで打ち負かすなんて最高。でも、それが自分のためにならないこともあるらしい。

確かに、エクササイズが持つストレス発散効果を証明するものはある。最も有名なのは、気分を上々にしてくれるホルモンであるエンドルフィンの分泌。でも、体はジムにあっても心がそこにないときがある。ジムにいても、友達とのケンカやTo-Doリストの拡大で頭がいっぱい。

この状態でのワークアウトはあなたを傷つけかねないそう。“ストレス” (過度な精神的活動。ネガティブ、ニュートラル、ポジティブかは関係ない) を感じると、神経系が “闘争か逃走か” モードに入る。

この俗にいう “サバイバルモード” の体は、自分を守ろうとする。関節は硬くなり、筋肉がピンと張り、呼吸も浅くなる。また、痛みを生じやすくもなる。その結果、体にストレスが増大したと錯覚させてしまう悪循環を作り出すことになるそう。体がガチガチで、いつもの力を発揮することが出来なくなってしまうのだ。

幸いなことに、ストレス発散エクササイズを成功させ、より柔軟で強い体を作るためのシンプルな方法がある。最も効果的なのは、ウォームアップに横隔膜呼吸を取り入れること。ワークアウト自体の効果も高めてくれるから、スキップせず確実に実践すべき。

しっかりと呼吸をすると、あの “闘争か逃走か” というストレス反応を低下させる迷走神経が活性化する。これによって、体が関節や筋肉を固めて自分を守ることもなくなる。また、脊椎がほぐれるので、胸郭の伸縮を通して体幹が鍛えられる。さらに、マインドフルネスが促進され、ストレスの原因となっている思考を頭から取り除くことができる。

息を吸うとお腹が膨らみ、息を吐くとお腹が凹む、まはた平らになるのが正しい呼吸法。胸で息をするのはやめよう。

今度ジムに向かうときは、深呼吸を。ワークアウトがグッと簡単に感じるだけでなく、いつもより強くフレキシブルな自分を体感することもできるはず。

https://www.womenshealth.com.au/article/fitness/is-working-out-to-beat-stress-bad

Text: Melanie Daly Translation: Ai Igamoto Photo:Getty Images