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愛犬や愛猫に 「おはよう」 と声をかける。ペットほど聞き上手な話し相手はいないし、その子たちと何気なくおしゃべりするのが、朝のコーヒーと同じくらい当たり前の習慣。でも、一度は疑問に思った人もいるかも。ペットに話しかけるのって普通なの?

科学的に見てもペットは、健康にいい?

ペット専門サイト 「tails.com」 が実施した調査の結果、犬を飼っている人の半数近く(41パーセント)は人間のパートナーよりペットに話しかけることの方が多く、愛犬とのおしゃべりに毎日47分ほど費やしていることが分かった。

科学的な観点から、ペットと話すのが健康にいい可能性も。ニューヨーク州立大学バッファロー校のデータによって、ペットとのおしゃべりが、高血圧の治療に用いられるACE阻害薬よりも効果的に血圧をコントロールする可能性が明らかになったそう。

米国疾病対策センターによると、ペットとの絆を深めることでストレスと血圧が下がることもあるそう。

しかも、国際農業生物科学センターの研究チームは、国民がペットを飼うことで、イギリスの国民医療サービスの出費が毎年最大24.5億ポンド (約3.5兆円)減る可能性があることを発見したそう。これは、ペットが人間の精神的・身体的な健康を改善し、病気の予防を促すため、病院に行く回数が減るからだとか。

ストレス緩和に効果あり! 専門家の見解とは?

イギリスのプライオリー病院に勤務する理学療法士のダニエル・フライヤーによると、「ペットとのおしゃべりは、ストレス、不安、うつな気分を解消するのに効果的。ペットは大きな癒しになるし、飼い主にとっての話し相手やモチベーションの源、そして認知症、行動障害、自閉症患者にとっての心の支えになることもある」 そう。

「しかも、ペットを可愛がったりなでたりすることで、血圧とストレスレベルが驚くほど改善する。動物の近くにいると、鎮静作用のあるエンドルフィンが分泌されて、セロトニンの濃度も高くなるんだ」

フライヤーは、その理論を自分の診療にも取り入れ、ストレス緩和セラピーや、患者が話しやすい環境づくりの一環として、犬に登場してもらっているそう。

ペットは健康にいいので、1日の予定に愛犬と戯れる時間を入れてみては?

※この記事は、UK版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Ally Head Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。