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インスタグラムを開けば、「ギー」の文字を見ない日はないくらい、愛用者が広がっている「ギー」。調理用油である「ギー」は自然食品で、バターの代わりになると言われている。バターの代わりに「ギー」を使い始める前に、それが自分のライフスタイルに合っていることを確かめよう。

ギーはヴィーガン食なの?

「手短に言えば、ギーはヴィーガン食じゃない」と話す公認管理栄養士のノーラ・ミンノによると、ギーは「バターが液体と固体に分かれるまで煮立てて」作られる、澄ましバターの一種。表面に浮いてきた乳固形分を取り除き、水分を蒸発させた後に残るのがギー。

乳成分のほとんどが失われていても、ギーが動物性食品のバターから作られていることに変わりはない。でも、ご存じの通りヴィーガンは、動物由来の食品(お肉、卵、乳製品)を一切食べない。ハチミツを例外とする人が時折いるだけ。

ヴィーガンの人にとってはかなり受け入れにくい話だけれど、公認管理栄養士のソニア・エンジェロンが言うように、動物性食品不使用かつヘルシーなオリーブオイルを代わりに使えばいいだけのこと。

バターとの違いは?

ミンノいわく、その違いは構成成分にある。「バターはバター脂、乳固形分、水からできているのに対し、ギーの成分はバター脂だけ」

1食あたりのカロリーと脂質は、バターよりギーの方が高い。米国農務省によると、ギー1グラムあたりの脂質は1グラムで、カロリーは9キロカロリー。一方、バター1グラムあたりの脂質は0.8グラムで、カロリーは7キロカロリーとやや少なめ。

バターに比べてギーには水分も少なく、タンパク質、糖質、糖類、カルシウムが一切含まれていない。バターには、これらの栄養素が少なからず入っている。でも、それ以外の点では両者はかなり似ている。

どちらも飽和脂肪(摂りすぎると心臓に悪い)の含有量が高いので、摂取量には間違いなく気を付けるべき。

ミンノによれば、ヴィーガン食ではないとはいえ、体が乳糖に敏感な人には、バターよりギーの方が消化しやすいかもしれない。乳固形分が取り除かれているため、残り物のギーには最小限の乳糖しか含まれていないはず(皆無というわけではないので、乳糖に対して強いアレルギーのある人は念のため避けた方がいい)

 

※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。



Text: Aryelle Siclait Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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Nana Fukasawa
ウィメンズヘルス・エディター

2018年に「ウィメンズへルス」編集部にジョイン。アシスタントを経て、エディターとして美容、フード、ダイエットなどの記事を担当。流行りそうなヘルシーキーワードをいち早くキャッチすることを心がけている。CBDや筋膜リリース、アーユルヴェーダ、植物療法を学ぶ、自他共に認める“セルフケア マニア”。2023年初めてのハーフマラソンに挑戦。