疲労感や体の痛み、花粉症の原因にも?! 体内で起こる「炎症」って何?

07 April 2019

疲労感や体の痛み、花粉症の原因にも?! 体内で起こる「炎症」って何?

「炎症」は、健康業界でよく聞く言葉。体の不調は炎症が原因と言われることもあるけれど、炎症とはどんなもので、どうして起きるの? 体内に炎症が生じてしまったらどうすればいいの? そんな疑問を解決すべく、イギリス版ウィメンズヘルスがエキスパートに炎症の防ぎ方についてお話を伺った。

体内の炎症とは?

炎症には2種類ある。1つ目は、痛み、赤み、腫れ、火照り、不動(体が動かない)状態などの症状が急に現れ、比較的短時間で悪化する「急性炎症」。例えば喉が痛くなったり、ひっかき傷が感染したり、ワークアウト中に足首を痛めたり。急性炎症は数日~数週間で引くはず。

2つ目は「慢性炎症」。“抗炎症作用のある食事” や “ストレスが原因の炎症” という話の中で扱われるのは、このタイプの炎症。慢性炎症は、特定の刺激物や引き金が長期間にわたり蓄積した結果起きるもので、数ヶ月から数年続くことがある。健全な組織を誤って攻撃してしまう(急性炎症の原因をうまく取り除くことができない)自己免疫疾患が原因の場合もあれば、刺激物に長期間さらされたことが原因の場合もある。もちろん、食品不耐症やアレルギーも慢性炎症の一種。

「炎症が起きるのは、体が自分を守り、有害な刺激物を取り除き、治癒過程に入ろうとしている証拠です」と語るのは、総合診療医のリサ・アンダーソン医師。「急性炎症は最終的に治癒する健康的なプロセスですが、慢性炎症は有害無益で、健全な体の部位を攻撃しかねない免疫細胞を活発にし、いくつかの病気(がんを含む)を引き起こすこともあります」

ここからは、慢性炎症にフォーカスしていく。


どうすれば、体内に炎症があるって分かるの?

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アンダーソン医師によると、慢性炎症の主要な症状には以下のようなものがある。
● 体の痛み
● 疲労
● うつと不安
● 胃腸問題
● うっ血
● 頻繁に起こる感染症
● ドライアイ
● 息切れ
● 吹き出物の大発生
● 体重増加/肥満

慢性炎症を放っておくと、歯周病、アテローム性動脈硬化症(動脈にプラークが蓄積する病気)、関節リウマチ、炎症性腸疾患、糖尿病の症状につながることも。「それが将来の健康に影響を与えるのは明らかです」とアンダーソン医師は注意を促す。

慢性疾患にかかりやすい人もいる。自己免疫疾患や慢性疾患の家族歴がある人、太りすぎや肥満の人、食生活が乱れている人、うつ病の人はみな慢性疾患のリスクが高いのだとか。慢性炎症が疑われる場合には、医師に相談してみて。

病院では、恐らく血液検査が行われる。アンダーソン医師によれば、「C反応性タンパク(CRP)検査と赤血球沈降速度(ESR)検査で慢性炎症のレベルが分かる」そう。「その後は様子を見ながら、この数値を下げるための治療がなされます。炎症は成長中の研究分野なので、従来の抗炎症性薬に取って代わる疾患修飾薬(病気の発症率を下げたり進行を遅らせたりする薬)のような新たな治療法が、続々と生まれています」


体内の炎症を減らすには?

1.炎症を引き起こす食品を避ける

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肉、グルテン、砂糖、アルコール、飽和脂肪、ピーナッツなどは体内の炎症を引き起こす。

 

2.炎症を引き起こさない食品を摂取する

アンダーソン医師によると、地中海食は炎症を食い止めるのに効果的。また、管理栄養士のロージー・ミレンが、抗炎症作用のある食べ物のトップ6を教えてくれた。

● ブルーベリーやブラックベリーなどのベリー類。
● パイナップルには、抗炎症作用のあるブロメラインという酵素が含まれている。
● 抗炎症作用のある必須脂肪が豊富に含まれている魚は、脂がのったイワシ、マグロ、サバ、サーモンだけ。少なくとも週に3回は食べるようにして。魚を食べない人には、シード(ヘンプ、フラックス、カボチャ、ひまわり)とナッツ(アーモンド、クルミ、ヘーゼルナッツ、ブラジルナッツ、ピーカンナッツ)がおすすめ。手軽なスナックにもなる。
● コールドプレスのフラックスシードオイルをサラダにかければ、抗炎症作用がアップする。
● ハーブの中でもカモミールとフェンネルには抗炎症作用が高い。健全な免疫機能と治癒プロセスをサポートしてくれる。
● 水は治癒に必要な栄養素を細胞に届け、老廃物を排除する。1日コップ8杯の水を飲もう。

 

3.定期的に体を動かす

1日たった20分の運動で抗炎症作用が得られる。アクティブに暮らしていれば、太りすぎやストレスといった他の炎症要因も退治できる。

 

4.十分に寝る

1日にこれだけは寝ると決め、何が何でも成し遂げること。

 

5.口内のケアを怠らない

歯磨きやデンタルフロスの習慣を身につければ、歯周病の予防になる。歯周病は、他の慢性炎症性疾患との関連が疑われている。

 

6.腸を大切にする

さまざまなシーンで活躍する腸内の善玉菌は、炎症との戦いも得意。プレバイオティクスとプロバイオティクスを食生活に取り入れて、善玉菌を元気な状態に保っておこう。

 
※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Emma Pritchard Translation: Ai Igamoto Photo: Getty Images

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