ヴィクトリア・ベッカムはインスタグラムで、彼女の朝は毎日りんご酢2杯で始まることを明らかにし、ストーリーの中でキャプション付きの写真をあげた。「勇気を持って！ 空腹には、まず、大さじ2杯」
ヴィクトリアは、強いインスピレーションを与えるつもりではないかもしれないけれど、その行動は興味深い。アメリカ版『ウィメンズヘルス』のスタッフが、りんご酢の効果を再調査し、試してみた。
食事療法となると、りんご酢（ACV）には、カルトのような信者がいる。メッセージボード上の怪しい“専門家”と称する人達の記事には、キッチンの必需品とされるりんご酢は、発酵したりんごジュースから作られ、繊維と栄養素で満たされ、砂糖渇望から胃酸逆流、糖尿病、がん、そして、便秘に至るまで、何でも治療するのに役立つという主張がたくさんみられる。
素晴らしいけれど、悪いニュースとしては、これらのりんご酢についての主張の多くは、まったく根拠がない。古き良きりんご酢には、繊維、ビタミン、ミネラルがほとんど含まれていないことが分かった。ほとんどの状況下で、治療法としては証明されていないのである。
でも、りんご酢の効果には、研究が裏付けるものもある。まず、第一に食べ物からより多くの栄養素を吸収することを助けることができる。 りんご酢をストレートに一口飲んでも、サラダドレッシングのように、調合しても良い。第二に、食後の血糖上昇を抑えることができ、それは、食欲やⅡ型糖尿病を発症する可能性を制限するのに役立つ。
実際、ある研究では、食前にりんご酢を摂取すると糖尿病予備群の患者の血糖値がほぼ半減することがわかった。疑いもなく、かなりクールである。しかし、まだ懐疑的なので、食事の前に大さじ1杯の酢をかけるだけで、本当に私の食欲を追い払い、食べる量を減らせるのか、やってみたいと思っていた。
だから、私は酢のボトルをつかんで、試してみた。何が起こったと思う？
空っぽの胃でりんご酢を飲み干すと、胃がムカムカする
たぶん私はあまりにも早くに飲み干したのかもしれないけれど、りんご酢が注がれたグラスを口にした後、私は悪いものを食べたような感じになった。変なことは何も起こらなかったけれど、胃の中で不快な感覚を覚えた。たくさんゲップが出て、ふたをして置いていたものがすぐに戻ってくるような感じがした。 だから、酢は食べたいという私の欲求を抑えたけれど、楽しい方法ではなかった。
食後にりんご酢を摂取する
食事前にりんご酢を摂取するやり方は私には向いていなかった。結局のところ、食べようとしていたヘルシーな食事の前に、吐き気のようなものを感じたり、食欲がなくなったりするのに、何の意味があるのだろうかと思った。もっと良いオプションとして、すでに食事を終えた後に飲んだり、食後にまだ空腹感が残っている時が良い。すでに胃の中に食べ物が入っていたため、不快感を避けることができ、りんご酢は間違いなく、残りのクッキーを食べ終えてしまいたいという私の欲求を減らすのに役立った。
りんご酢は物事を動かす働きも得ることができる
これは予期せぬもので、そして、詳細はよくわからないけれど、りんご酢の消費量には明確な相関があった。
便秘の時に、りんご酢は穏やかで自然な下剤として使用することができる点を、確かに知る事ができた。誰か知っていた？
正しい方法で飲むことを学ばないと、食道がヒリヒリしてしまう。
まず、りんご酢を直接摂取しないこと。ウォッカよりも悪く、気持ちの良いものでない。ベストな方法は、約240mlの水とりんご酢1杯を混ぜて、舌の味覚感知部との接触を最小限に抑えるために、ストローで飲む。
結論：この実験では啓発され、食欲を抑制するのには役立ったけれど、私はりんご酢を混ぜた水を日常生活の一部としては取り入れていない。代わりに、定期的にクリスピークリームドーナッツへの渇望を抑えるために、もしくは、便秘になった時に使用するだろう。
そして、私は間違いなく、サラダの野菜からより多くの栄養素を摂取するためにヘルシーな自家製ドレッシングにりんご酢を活用するだろう。
※この記事は最初にアメリカ版『ウィメンズヘルス』に掲載されました。
Text: Stephanie Eckelkamp Translation: Kanako Iwaki Photo:Getty Images
