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日本一滝が多い町として知られる、岐阜県下呂市小坂町。ここに知る人ぞ知る、冬の絶景「氷瀑」があると聞き、モデルのステファニーさんが訪れた。名前もない滝が、冬の3ヶ月だけ見せてくれるという氷の神殿に、冬のトレッキングが初というステファニーさんも感動!

氷瀑とは?

滝が凍ったものが「氷瀑」。どんな滝でも美しい氷瀑になる訳ではなく、滝に傾斜があれば氷の上に雪が積もってしまうし、特定の条件が揃った時に初めて、氷の神殿のような造形を拝むことができるという。

下呂市小坂町ってどんなところ?

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長野県との県境に位置する小坂町は、御嶽山の2度の噴火によって広い範囲が溶岩で覆われており、その溶岩が侵食されるなどして作られた高さ5メートル以上の滝の数は200以上。夏には滝を登るシャワークライミングも人気だという。町内には複数の温泉が沸いており、下島温泉と湯屋温泉は高濃度の天然炭酸泉。

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標高1800メートルの濁河温泉ロッジからスタート!

氷瀑トレッキングのガイド、熊崎さんと米野さんが運転する車に分乗し、向かった先は標高1800メートルにある濁河温泉ロッジ。こちらで装備をチェックしてもらい、万全の状態にしてからトレッキングをスタート。通常はスノーシューで歩くところ、この日は数日前に降った雨の影響で雪が固まっており、歩きやすいということでチェーンスパイクを装着。

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一見普通の道に見える道路も、40cmの雪が積もっているため、踏み固められていない部分に足を置くとズボッと膝近くまで埋まってしまう。そのため、ガイドの足跡を辿って慎重に歩いていく。

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スノートレッキングの楽しみのひとつ、動物の足跡。この日はウサギやリス、たぬき、鹿の足跡があちこちに見られた。「これはウサギがキツネに追いかけられた後かもしれませんね」など、ガイドが教えてくれるので、雪の上で繰り広げられた動物たちのドラマを想像しながら歩くのも楽しい。

見事な氷瀑が見られる滝は、地図にもなく名前もない滝。そのため標識などもなく、ガイドがシーズンの初めに踏み固めて作ったルートを進んでいく。笹や木が生い茂った中を歩くので、ヘルメットとサングラスも必携。転んだらそのまま滑り落ちてしまうような場所もあり、ガイドが足を置く位置などを細かく教えてくれる。

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チェーンスパイクはスノーシューよりはるかに歩きやすいとはいえ、標高が高いところでアップダウンもある雪道を緊張しながら歩くため、息切れしながらのトレッキング。1時間半ほど歩いたところで、ガイドから「ここからは前を見ないで足元だけを見て歩いて」と指示が。

ついに氷瀑に到着!

言われた通りに足元を見て進み、「はい、顔を上げて」と言われて正面を見ると、そこに広がっていたのは横50メートル、高さ20メートルに及ぶ氷の神殿! 雪の白と樹々の枝の黒しかない世界の中に、突然出現した青く輝く氷のカーテンに、ステファニーさんも絶句。

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氷の神殿の中央部分には細い水の流れがあり、それが本来の滝。その周りに広がる氷の柱は、岩から染み出る湧き水が固まったものだという。一滴、一滴と滴る水がつららのように上から垂れ下がって凍り、下に落ちた水も凍って積み重なり、この氷の神殿は上と下からどんどん成長していく。密度が高い氷は青以外の光を吸収するため、青く光って見えるのだとか。

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ガイドの案内で滝の近くまで行き、氷の造形をじっくり観察。コンディションがいい時には滝の裏側に入って内側から眺めることもできるそう。ガイドの熊崎さんのお気に入りの氷瀑の観察スタイルは、滝壺の際に寝転がって下から見るというもの。

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これが滝壺から見上げた氷瀑。

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トレキング中に温まった体が氷瀑前でしばらく立ち止まり、冷えてきたところでガイドが作ってくれたのが、マシュマロ入りの温かいココア。マシュマロがふわりと溶けるココアは絶景と相まって体に染み渡る美味しさ。

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今回のガイドのお二人は、トークも楽しく道中も終始笑いが絶えなかった。

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欲張りランチ&温泉で大満足のツアーはフィニッシュ

今回の氷瀑トレッキングは、デラックスコースなので氷瀑から戻った後のランチと温泉つき。濁河温泉ロッジでいただくランチは飛騨牛やスモークチキンを使った4種の前菜と、モッツァレラチーズ入りの茶碗蒸し、そして特製カレー。往復3時間弱のトレッキングでお腹も空いているので、全員が完食。

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そして、冷え切った体が芯から温まる温泉タイムも! 濁河温泉はお肌にも優しい弱酸性のお湯。美味しい食事でお腹が満たされ、心地いい温泉で心も満たされ、大満足の氷瀑トレッキングはここで終了。

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<氷瀑トレッキングツアー デラックスコース>
開催日:2019年2月24日(日)、3月3日(日)、3月10日(日)、3月17日(日)
料金:¥13,300
※ランチと温泉がついていないレギュラーコース(¥9,800)は毎日開催。詳しくは下記公式サイトをチェックして。

https://www.osaka-taki.com/tour_info/winnter-tour/index.html

宿泊は、下呂温泉のお宿「紗々羅」

今回、ステファニーさんが小坂での氷瀑トレッキングの後に宿泊したのは、下呂温泉の歴史あるお宿、「紗々羅」。アルカリ性単純泉の泉質で、温泉街を見渡す8階展望露天風呂の他、露天風呂つきの個室もあるので心ゆくまで温泉三昧のステイが楽しめる。

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紗々羅
岐阜県下呂市森1412-1
tel. 0576-24-1777
チェックイン・チェックアウト 15:00 / 10:30
http://www.sasara.co.jp

Photo :Maho YamaguchiModel :Stephanie 衣装協力:ザ・ノース・フェイス

Headshot of Kiriko Kageyama
Kiriko Kageyama
エル・グルメ編集長/ウイメンズヘルス編集長

『エル・オンライン(現エル・デジタル)』のファッションエディターを経て、フリーランスに。女性ランナーによる企画集団「ランガール」を設立。その後女性誌立ち上げやWebメディアの立ち上げを経て2017年にウィメンズヘルス』日本版ローンチ時から編集長に。2023年夏よりエル・グルメ編集長も兼務。趣味は料理を作って友人たちに振る舞うこと。